主な成分
タンパク質、脂質、鉄、ビタミンB1・B2、亜鉛、カルニチン、ナイアシン
牛肉に期待される作用
免疫力増強、風邪予防、貧血予防、疲労回復
疲労やけん怠感の回復に牛肉
牛肉のタンパク質は消化吸収が非常によく、人体では合成できない必須アミノ酸が全て含まれており、体の機能を多角的に高め体力を回復し、体の免疫力の向上や風邪予防に期待できます。
胃腸の働きを補って消化不良や下痢を改善して機能を正常にしたり、筋肉をつけて足腰を丈夫にする効果もあります。
消化吸収しやすい鉄分の含有量は豚肉より豊富で貧血の解消に役立ち、牛肉に含まれる鉄分は野菜類の鉄分よりも吸収されやすい「ヘム鉄」が多くなっています。
ビタミンB2や鉄分が多く含まれ、体を温める作用が強いので、病気や体力の回復の妙薬として利用されていました。
牛の胆結石は牛黄(ゴオウ)という漢方の生薬で、心臓病や肝臓病、脳卒中やその後遺症に用いられているようです。
脂質も多く、脂身にはコレステロール値を上げる作用もあるので、下処理などで脂を落とすなどして摂りすぎに注意が必要です。
食べ合わせによる相乗効果
牛肉+ピーマン:免疫力増強
牛肉+小松菜:骨粗しょう症予防
牛肉+やまのいも:胃の調子改善
牛肉+ネギ:体力回復
牛肉+セロリ:むくみ改善、疲労回復
牛肉+鶏卵:貧血予防
牛肉に含まれる鉄と鶏卵に含まれるビタミンB12を一緒に摂ると貧血予防に効果的です。
選び方
肉質が締まっており、色にむらがなく赤身がツヤのある明るい紅色で脂肪が乳白色のものがお勧めです。
ヒレ肉はサーロインの約60%のエネルギー量なので、摂取カロリーを抑えられます。
霜降り肉など脂肪分が多い肉は、血行不良を起こす原因となるので薬膳として用いる場合は赤身部分を選びましょう。
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