納豆の貴重な栄養成分を体に取り込む為には、注意事項があったようです。
そのひとつに温度がありました。
では、さっそく計測してみようと思います。
ナットウキナーゼが効力を失う温度
納豆に含まれているナットウキナーゼという成分は、血栓のもととなるタンパク質を溶かしてくれるのですが、高温になると菌の効力が減少してしまいます。
ナットウキナーゼの菌は50℃以上で変性して、死なない上限の目安が70℃程となっています。
その為、熱々のご飯の上に納豆をのせたり、チャーハンやカレー汁物に混ぜても、菌が消滅して減少してしまいます。
そこで、我が家の炊飯器でのご飯の温度を測ってみました。
触れずに温度を測れる赤外線温度計
今回は計測物に赤いポインターが表示され、物に触れることなく表面温度を測れる赤外線温度計というものを利用したいと思いますよ。
赤外線温度計は安いものは、1~2千円程度であり、油料理やお菓子料理、赤ちゃんのミルクの温度を計測するのに便利な製品となっています。
我が家のご飯の温度は?
一般的に炊き立てのご飯の中心温度は約80℃程度と言われていますが、ジャーの蓋を開けたりほぐしたりするとかなり温度が低下するようです。
そして、我が家で使用している「強火で炊き続けうまみとを引き出す豪熱沸とうIH」というシールが貼ってある炊飯ジャーで炊き立てで蓋を開けた時のご飯の表面温度は67.3℃となっていました。
中心温度は高いかも知れませんが、表面温度は70℃以下のようですね。
しゃもじでかき混ぜて、ご飯をほぐしてみました。
それだけで、約3℃ほど温度が下がりました。
お茶碗に入れてテーブルの上に置いたときには、53.6℃となっていました。
50℃以下で納豆を食べた方がよいということですが、少し待てば、あっという間にご飯の表面温度は50℃以下になりそうです。
我が家の炊飯器の場合は、さほど気にする必要が無いように思えますね。
効率的な食べ方
ナットウキナーゼを失われずに体に取り込む最善の方法は、ご飯にかけずに納豆をそのまま食べる事や、冷たい食べ物にかけて食べるのが良いそうです。
ご飯にかける場合は40~48℃程度で食べるのがお勧めとなっています。
納豆が入っているパックを冷蔵庫から出して、お皿に入れるなどして常温で20~30分程放置すると、ナットウキナーゼが活性化して、より豊富に栄養成分を摂取する事ができます。
又、粘りやうま味も増加するので、より美味しくいただく事ができるようです。
納豆を食べる最適な時間
ナットウキナーゼは血栓のもととなるタンパク質を溶かしてくれるのですが、血栓は寝ている間に体が水分を放出して血液がドロドロになる事で出来やすくなります。
納豆を食べた後は約4時間程でナットウキナーゼの効力が発揮され、その効力は8時間ほど持続するので、夜に納豆を食べるのが最適のようです。
食べ合わせによる相乗効果
納豆+めかぶ:血栓予防増加
納豆+ニンジン:美肌づくり
納豆+オリーブオイル:便秘解消
納豆+お酢:血圧低下
納豆にしょう油の代わりにお酢を混ぜる事で、減塩効果もあり、血圧の低下も期待できます。
注意事項
納豆に含まれるビオチンが卵の白身の卵白に邪魔されて体内に吸収しずらくなるので、納豆に卵を混ぜる場合は黄身のみがよいそうですよ。
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