自宅の水道水の遊離残留塩素について

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自宅の水道水の水質について

今ご自宅の蛇口から出ている水道水のおおよその水質検査結果は、ご自宅の水道局のホームページにて水質検査結果を見ることができます。

ホームページでの我が家の地区の水質検査結果

項目 検査結果数値 水質基準値
pH(pH5) 7.3 5.8~8.6
遊離残留塩素(CIO) 0.4mg/L 0.1mg/L以上
鉄(Fe) 0.03mg/L 0.3mg/L以下
亜硝酸(NO2) 0.004mg/L 0.04mg/L以下
全硬度(TH) 10~25mg/L 10~100mg/L

 

マンションなどの集合住宅の場合、屋上の貯水タンクに水を溜めている事が多く、貯水タンクの劣化や給水管の劣化などで、水質が低下する事もあります。

又、残留塩素濃度は時間の経過とともに減少する為、遠くの場所に濃度が保てるようにしている為、浄水場の近くの家では残留塩素濃度が高くなっている事があります。

集合住宅で各家庭がミネラルウォーターを購入したり、洗濯機なども節水機能がついたりして水道水の使用量が減ったことで、貯水タンクに水道水が長時間溜まる事で水質の低下が起こりやすくなっているそうです。

ということで、実際に自宅の蛇口からでる水道水の数値を調べてみようと思います。

 

我が家の水道水の検査数値


小学校高学年向けの製品で、pH、遊離残留塩素、鉄、亜硝酸、全硬度の5項目の検査ができる簡易検査キット(約2,500円程度)を使用して検査してみます。

各5項目の検査を2回できる分だけの検査キットが同封されています。


半透明のプレートの中に、水道の中のそれぞれの成分によって色が変わる発色剤が入っており、プレートの中に水道水を吸い込み、色の変化具合で検査します。

 

pH値の検査

pHの値は7.2程度で、水道局の数値とほぼ一致しており、水質基準値の5.8~8.6内なので問題ない数値となっています。

pH値は、水の酸性やアルカリ性の度合いの単位で、pH値7を中性として、7より数値が低いと酸性で、大きいとアルカリ性が強いことを表しています。

 

遊離残留塩素値の検査

遊離残留塩素の値は約0.6mg/Lとなっており、この地区で提示されていた水道局の数値の0.4mg/Lよりも高い数値となっております。

水質基準では0.1mg/L以上は必要で、1.0mg/L以下になるように目標設定しています。

残留塩素は発ガン性物質であるトリハロメタンをつくる原因となり、野菜や果物に含まれているビタミンを壊す要因ともなっています。

残留塩素の数値が高いとカルキ臭がきつくなり、水道水の味が悪くなります。

 

鉄の値の検査

鉄の値は約0.2mg/Lとなっており、水質基準の0.3mg/L以下になっています。

鉄は人間にとって必須の成分で、1日の必要摂取量は約10mgとなっています。

水道水に多量に含まれると味が悪くなり、水道水内の鉄は、水道管から溶け出したものがほとんどで、特に古い給水管は鉄製で内面にコーティングしてないものがあり、鉄分が増えるようです。

 

亜硝酸の値の検査

亜硝酸の値は0.01mg/L以下で、水質基準は0.04mg/L以下となっており問題ないようです。

亜硝酸がたくさん含まれている水を、赤ちゃんが飲んだりすると、中毒になる可能性のある成分になります。

 

全硬度の値の検査

全硬度の値は20mg/Lで軟水になります。

水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量をあらわした数値になります。

 

自宅の水道水の状況結果

遊離残留塩素の数値は水道局のホームページ上での検査結果より、やや高い数値になっている他は、問題のない数値となりました。

遊離残留塩素の濃度は遠くで利用する場所での濃度を維持する為に、自宅から浄水場に近いほど高くなる傾向があります。

その為、引っ越しなどをしてから、アトピーや喘息の症状が発生したり悪化したりした場合は水道水の残留塩素の濃度による影響もあるので、浄水器などの利用を検討したほうがよいそうです。

 

色々な状況下での残留塩素の数値

水道水が汚れていても消毒する為に、塩素はある程度は必要となっている為に、日本では水質基準値で0.1mg/L以上の残留塩素濃度が必要となっています。

料理などは、出来るだけ残留塩素濃度が低いほうが健康によく、特にお米をとぐ場合に最初につける水はお米が水を吸収するので、重要だといわれています。

その為、遊離残留塩素の濃度は低いほうが健康維持に効果的のようです。


交換するカートリッジでの性能で除去項目や除去率に違いがあるようですが、浄水器本体は交換時期を知らせてくれる表示やシャワー、浄水、原水などの切り替え等が設置されているほうが便利だと感じます。

 

色々な水の残留塩素の状況を検査しました。

数字の番号別に検査数値を発表します。

 

①:浄水器の水で検査

水道の蛇口に取り付けるタイプの浄水器の水で検査しました。

遊離残留塩素の検査結果は「0」になりました。

東レの製品でカルシウムやマグネシウムなどのミネラルはそのままで、遊離残留塩素や農薬、総トリハロメタンなどの体に悪影響とされる成分を80%除去できるという製品で検査しました。

蛇口に取り付ける浄水器は、使用する時に水の勢いを少なくして出して利用すると除去率が向上して効果的だと言われています。

 

②:15時間放置した水

遊離残留塩素の検査結果は「0.1」になりました。

時間が経過すると遊離残留塩素の濃度が低くなるとの事なので、15時間ほどコップに溜めた水で検査してみました。

15時間経過すると、水質維持の最低基準の0.1mg/Lまで数値が低下するようです。

 

③:湯沸かしポット内のお湯

遊離残留塩素の検査結果は「0.2」になりました。

電気湯沸かしポットに水道水の原水を入れて沸騰させた水で検査してみました。

④:3時間放置した水

遊離残留塩素の検査結果は「0.4」になりました。

3時間程コップに水道水を溜めていただけでも0.2程遊離残留塩素の濃度が低くなりました。

 

⑤:電気給湯器からのお湯

遊離残留塩素の検査結果は「0.6」になりました。

浴室のシャワーや流し台での利用する給湯器からのお湯の場合、水道水の原水とほぼ同じ遊離残留塩素の濃度になっているようです。

お風呂でシャワーを直接体にあてて皮膚から体に悪影響を与える成分を吸収するのが気になる方は、シャワーのヘッド部分を交換して浄水効果のある製品もあるようです。

 

まとめ

遊離残留塩素は、電気湯沸かしポットのお湯でもかなり低下してくれるようですが、トリハロメタンなどの成分がどう変化しているのかは、この検査キットではわからないようです。

電気ポットなどでは、一度沸騰させたあとに2~3度ほど再沸騰するとトリハロメタンもある程度除去できるようです。

煮沸でトリハロメタンを除去する場合は沸騰してから10分以上沸騰を続ける事である程度除去できるようです。

 

尚、浄水場などで塩素消毒の処理をする為に生成される発ガン性のトリハロメタンなどの基準値は日本では厳しく設定されている為、水道水での発ガンや発病のリスクは非常に低く安全性に問題がないと水道局では言われています。

しかし、野菜などに含まれる微量なビタミンAなどの成分に期待している身としては、流し台などで調理等に利用する水には、遊離残留塩素や体に悪影響とされる成分をある程度除去してくれる浄水器を利用するのが最適だと考えています。

 

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