抗がん剤治療中のサプリメントの影響
国立がん研究センター がん情報サービスのサイトの中でサプリメントに書かれている一文があります。
5.むしろ害になる可能性のあるサプリメント
この判定は、ビタミンAやCなどの抗酸化物質が通常の治療効果を弱めてしまう可能性があるためです。放射線治療や化学療法など、通常のがん治療の一部は、活性酸素を発生させてがん細胞を攻撃することにより治療効果を発揮します。ところが、ビタミンAやビタミンCなどの抗酸化物質をサプリメントとして大量にとると、活性酸素の作用が弱くなるため、こうした通常治療の効果を阻害する可能性があります。そのため、判定が「反対」とされているのです。
どうやら、がんの放射線治療や抗がん剤治療中に、ビタミンAやビタミンCの抗酸化物質のサプリメントを大量に摂取すると、がんの治療の妨げになる可能性があるので、控えたほうが良いのではないかとの事です。
また、ビタミンAよりもビタミンCのほうが、治療の妨げになる可能性が高い可能性があるようです。
いずれにせよ、まだ、決定的な事柄が証明されていない為、可能性があるという表現になっています。
というか、ほとんどの事で、がんに関しては、まだ、ハッキリした事が分かっていないようです。
サプリメントなども、まだ新しい製品の部類になるようで、未だに効果などの統計が取れていないようです。
抗がん剤治療は数種類を組み合わせて使用する事が多い為に、ビタミンCとの関連性が分かりずらい事になっています。
しかし、その一方で、ビタミンCが腫瘍の成長を遅らせる事に有効であると考えている先生もいるようですが、まだ、研究段階のようです。
抗がん剤治療以外でのビタミンCの影響
抗がん剤治療をしていない場合は、ビタミンCの摂取は効果的であると考えている方が多いようです。
そして、抗がん剤の替わりに副作用が少ないとされる高濃度のビタミンCで治療できないか研究している学者の方もいるようです。
ただ、ビタミンCの大量摂取において症状が悪化する可能性の方もあるようです。
虚血(きょけつ)といわれる動脈血量の減少による貧血の症状がある方は、ビタミンCの大量摂取は活性酸素が大量に出来る為に細胞が障害を受けるなどのマイナスの傾向が現れるようです。
厚生労働省によるビタミンCの食事摂取基準量は成人の男女共に1日に100mg程度だとされています。
14歳以下では年齢別に男女共に食事摂取量が少なくなっています。
大量に摂取しても不必要な成分は、尿で排出されるようですが、日本人の食事摂取基準ではサプリメントなどで、1日1000mg以上のビタミンCの摂取は控えたほうがよいそうです。
ビタミンCの多い食品
野菜類でビタミンCの含有量が多い食品
- トマピー
- 赤ピーマン
- 黄ピーマン
- パセリ
- 唐辛子
- 芽キャベツなど
果物類でビタミンCの含有量が多い食品
- アセロラ
- ゆず
- キウイフルーツ
- 柿
- あけび
- いちご
- パパイヤ
- レモンなど
ビタミンCは一度に大量に摂取しても吸収できる量は限られている為、数回に分けて摂取する事が好ましいようですね。
コメント