注目の成分
αピネン、カルシウム、カリウム
ミョウガに期待される効能
夏バテ予防、食欲増進、消化促進、眠気予防、熱冷まし
ミョウガの抗酸化作用
ミョウガなどに含まれているカリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があります。
しかし、水に溶けやすく、調理すると失われやすいという性質があります。
香り成分に集中力増加効果や解毒・殺菌作用に期待
さわやかな独特の香り成分はαピネンで、精神をリラックスさせたり、食欲を増し消化を助ける効果や眠気を覚ます効果があります。
血行をよくして発汗を促進し血液循環を調整する働きがあるので、冷えによる腰痛や腹痛、月経不順や月経痛、更年期障害などにも有効で、むくみ、口内炎の改善にも期待できます。
夏かぜで喉が痛くて声が出にくいとき、腫れ物ができて痛いときなどには、ミョウガのしぼり汁でうがいをすると緩和します。
熱冷ましの効果があるので過酷な夏にはうってつけの食材です。
解毒や殺菌作用もあるので、刺身と一緒にたべるのもお勧めです。
入浴剤として用いるのも有効で、αピネンなどの精油成分が溶け込むと同時に、水蒸気に含まれた有効成分も取り入れることができ、体全体の血管が拡張して、痛みがやわらぎ、こりや疲れが解消します。
香り成分に大脳皮質を刺激し、頭をシャキッとさせて集中力を増す効果に期待できます。
ショウガ科ミョウガ属 ミョウガの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
みょうが 花穂 生 | みょうがたけ 茎葉 生 | |
食物繊維 | 2.1g | 1.1g |
カリウム | 210mg | 350mg |
カルシウム | 25mg | 11mg |
βカロテン | 31μg | 6μg |
ビタミンE | 1.4mg | 0.4mg |
ビタミンK | 20μg | 8μg |
ビタミンB2 | 0.05mg | 0.02mg |
ビタミンC | 2mg | 1mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
ミョウガ竹
ミョウガの若い茎を軟白栽培し、ほんの少しだけ日にあてて赤みを帯びさせたもの。
大きく育ちすぎたものは、風味が弱くかたくなります。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000以上 | – | 2600以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。
食べ合わせによる相乗効果
ミョウガ+やまのいも:ガン予防、老化防止、食欲増進
ミョウガ+豆腐:高血圧・心臓病予防、健脳効果
ミョウガ+タマネギ:ガン予防、疲労回復、スタミナ強化
ミョウガ+きゅうり:利尿作用、腎臓病予防
ミョウガ+大根:健胃作用
ミョウガ+豚肉:疲労回復、ストレス緩和
ミョウガ+アサリ:月経障害、むくみ解消
ミョウガ+卵:生理痛の緩和
おいしいミョウガの選び方
色ツヤがよく、ずんぐりとした丸みがあり、身がしまっているもの。つぼみが見えないもの。
保存方法
乾燥すると香りが抜けるので、しめらしたキッチンペーパーで包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。
10日ほどが目安になります。
注意事項
ミョウガの成分が鉄と反応して、色が変色しやすくなり栄養も落ちるので、鉄製の容器で保存しないようにします。
ミョウガの歴史
ミョウガの歴史は古く、3世紀に書かれた魏志倭人伝にも記載されています。
本州から沖縄までの日本各地に自生していますが、野菜として栽培しているのは日本だけです。
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