紅茶の抗酸化作用
紅茶には殺菌作用と強力な抗酸化力をもつポリフェノールの一種のテアフラビンやテアルビジンが含まれています。
茶葉を発酵させると、カテキンの成分は酸化されて分子が結びつき、紅茶の色素成分となる茶褐色のテアフラビンという成分に変化します。
テアフラビンには、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、高血圧抑制、抗ガン、脂肪の吸収抑制作用があります。
紅茶には発ガン抑制効果があり、動物実験では、大腸ガン、小腸ガン、胃ガンに対する抑制効果がありました。
心の働きを高め、精神活動を円滑にする作用があることから、動悸を鎮めたり、イライラを解消に期待できるので、リラックスしたいときに適した飲み物です。
紅茶と緑茶の違い
紅茶、緑茶、ウーロン茶は同じ茶の木からつくられています。
同じ茶葉を発酵させずに乾燥させると緑茶、発酵させて乾燥させたものが紅茶、半発酵させて乾燥させたものがウーロン茶になります。
緑茶は体を冷やす作用があるのに対して、紅茶には体を温める働きがあります。冷え性の人や風邪気味、運動不足のときなどには紅茶がおすすめです。
カテキン類も、お茶の種類の中では玉露に次いで含有量が多くなっており、紅茶をたくさん飲むと脳卒中になりにくいという研究結果もあるようです。
抗酸化作用が強い総ポリフェノール量は緑茶よりも紅茶のほうが多くなっています。
保存方法
酸化を防ぐために密閉容器に入れて冷暗所で保管します。
ポリフェノールについて
ポリフェノールはベンゼン環に水酸基がたくさん結合した構造の化合物で、活性酸素をとらえて消去する作用があるので、抗酸化作用に期待できます。
水に溶けやすく吸収されやすいので、摂取してから約30分後には体内で抗酸化作用を発揮し始めます。
しかし、ポリフェノールの吸収率は高くない上に水溶性のため、たくさん摂取しても体内にはほとんど貯蔵されずに排せつされてしまいます。
即効性はありますが、効果は2~3時間しか続かないのでこまめに摂取することが大切です。
ガン抑制に効果的な食べ合わせ
βカロテンを多く含む緑黄色野菜や、ビタミンCを多く含む食材、腸内環境を整えるビタミンB1を多く含む食材と一緒に摂取するとガン予防に効果的です。
山芋、リンゴ、海藻類、きのこ類、ヨーグルトなどが効果的です。
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