古代ギリシャで万能薬として用いられていたセロリ

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セロリの注目の成分
カリウム、アピイン・ピラジン・カリウム・ポリアセチレン

セロリに期待される作用

大腸ガン予防、食欲増進効果、便秘解消、疲労回復、肝臓病予防、高血圧予防

美味しい時期は11月~5月になります。

香り成分でガン予防効果のあるセロリ

セロリはガン予防に効果のある植物性食品で重要度が高い順にグループ分けした「デザイナーフーズ・ピラミッド」の上位にランクづけされています。

セロリにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには体内のミネラルバランスを正常にして、がん化の予防や改善に効果があります。

同じカリウムの多いイモ類などと比べてカロリーがずっと低いので、肥満を気にせずに多量に食べる事ができ、血圧降下作用を持つアピインとの相乗作用も期待できます。

独特の香りのアピインという精油成分は精神を安定させ、不眠やイライラにも有効で、高い抗酸化作用も期待できます。

セロリの食物繊維の繊維質は大腸ガンを予防する効果があるといわれています。

 

葉も茎に栄養豊富なセロリ

特有の香りはアピイン、ピラジン、テルペンなど約40種類の香り成分によるもので、アピインには食欲増進効果があり、ピラジンには動脈硬化を予防する働きがあります。

セロリには、ビタミンC、B群、ミネラル類、食物繊維、葉の部分にはカロテンが豊富に含まれていて、血栓や高血圧の予防に期待できます。茎の部分には肝機能向上や二日酔い防止に効果があります。

又、血液をサラサラにする効果のあるビラジンも含まれます。

精神安定作用のあるカルシウムも多く含まれているので、ストレスによるイライラや不眠症などに効果が期待できます。

体にたまった余分な熱や水分を取り除くデトックス効果もあるので、むくみや高血圧の予防、便秘の解消に期待できます。

茎よりも葉に栄養成分が多く含まれているので、葉も食べると効果的です。

 

セリ科オランダミツバ属 セロリの栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

セロリ 葉柄 生 1日の食事で必要な推奨量
男性 30歳~49歳 女性 30歳~49歳
食物繊維 1.5g 20g以上 18g以上
カリウム 410mg 3000mg以上 2600mg以上
カルシウム 39mg 650mg 650mg
βカロテン 44μg 900μg 700μg
レチノール 4μg
ビタミンD 0 5.5μg 5.5μg
ビタミンE 0.2mg 6.5mg 6.0mg
ビタミンK 10μg 150μg 150μg
ビタミンB2 0.03mg 1.6mg 1.2mg
ビタミンB12 0 2.4μg 2.4μg
葉酸 29μg 240μg 240μg
ビタミンC 7mg 100mg 100mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

濃い緑色の部分には白い部分の約2倍のβカロテンが含まれていますよ。

 

セロリの食べ合わせによる相乗効果

セロリ+しいたけ:ガン予防、健脳効果、高血圧予防

セロリ+きゅうり:利尿作用、腎臓病予防、血行促進

セロリ+オクラ:高血圧予防、血中コレステロール値低下

セロリ+ゆりね:精神安定、ストレス解消

セロリ+イカ:コレステロール値低下

セロリ+鶏肉:スタミナ強化、強精・強壮効果

セロリ+豚肉:ほてり解消

牛乳やチーズといったカルシウムを含む食材と合わせると、神経の高ぶりを抑える効果がアップします。

 

保存方法

葉と茎を分け、それぞれ別々にラップするか、新聞紙で包みビニール袋に入れて野菜室で保存します。

野菜室で立てて保存すると日持ちがいいそうですよ。

 

注意事項

食物繊維が豊富な為、胃腸が弱い方などは食べすぎに注意が必要です。

セロリと一緒に塩分を過剰摂取すると、ナトリウムと一緒にセロリに含まれるカリウムも排出されるので、高血圧予防などを期待する場合は塩分控えめでいただきましょう。

 

農薬の除去方法

生育期間が長く、病害虫に弱いため、農薬使用が多くなりがちな野菜になります。

葉先を節の部分で折り、使用する茎の部分を流水で1~2分洗います。葉の部分はなるべく薄く切り、水3カップに酢大さじ1を加えた酢水に5分ほどさらします。その後、水洗いすることで、農薬やダイオキシンの除去ができます。

 

セロリの原産地

ヨーロッパ、西アジア、インドなどが原産で、紀元前から薬用、匂い消しなどとして利用されてきましたが、一般の食材としては17世紀になってからといわれています。

日本でサラダ用の野菜として、一般に普及したのは昭和50年頃からのようです。

 

 

 

 

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