玉ねぎの硫化アリルとケルセチンで免疫力アップ

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注目の成分

硫化アリル

玉ねぎに期待される成分

ガン予防、疲労回復、胃もたれ解消

新玉ねぎは4月~5月、秋玉ねぎは9月~11月が旬になります。

ガン細胞を抑制するアリシンが含まれている玉ねぎ

玉ねぎには、ガン予防に効果がある硫化アリルが豊富に含まれています。

玉ねぎを切った時に涙が出たり独特の匂いがするのは、硫化アリルの一種であるチオスルフィネートという刺激成分によるもので、その他にもアリインやアリシンの成分が含まれています。

玉ねぎを切ったりすり下ろしたりすると、アリインがアリシンに変化します。

アリシンは、ビタミンB1と結合してクエン酸回路に働きかけて抗ガン作用に期待できます。

さらにアリシンには、体外から侵入した異物や、体内でつくられたガン細胞を攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞の働きを活性化させる効果にも役立ちます。

玉ねぎの皮の黄色い部分にはフラボノイド類の一種であるケルセチンで、強力な抗酸化成分で活性酸素を消去するといわれています。

ケルセチンは発ガン促進物質を抑制することが実験で確認されています。

 

動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞予防に役立つ玉ねぎ

玉ねぎに含まれる硫化アリルは、血液中に血栓ができにくくするとともに、全身の血行を良くする働きがあります。

気や血を巡らして血圧を安定させ、血中の悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やすのに役立ちます。

血小板の凝集を抑制する作用を備えており、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞の予防に期待されています。

独特の辛味の硫化アリルという成分は加熱すると成分が変化しますので、血液のサラサラ効果を期待するためには、生で食べるのが効果的です。

体を温めて新陳代謝を活発にして疲労回復を促し、体内の余分なナトリウムを排出して、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。

胃の働きを高めるので、消化促進や胃もたれの改善に期待できます。

玉ねぎには、気持ちを落ち着かせる働きがあるほか、血糖値を下げる作用があるので、スライスした玉ねぎを枕元に置いておくとよく眠れるといわれています。

 

ユリ科ネギ属 玉ねぎの栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

玉ねぎ 生玉ねぎ ゆで1日の食事で必要な推奨量
男性 30歳~49歳女性 30歳~49歳
食物繊維1.6g1.7g20g以上18g以上
カリウム150mg110mg3000mg以上2600mg以上
カルシウム21mg18mg650mg650mg
βカロテン1μg1μg900μg700μg
レチノールTrTr
ビタミンD005.5μg5.5μg
ビタミンE0.1mg06.5mg6.0mg
ビタミンKTrTr150μg150μg
ビタミンB20.01mg0.01mg1.6mg1.2mg
ビタミンB12002.4μg2.4μg
葉酸16μg11μg240μg240μg
ビタミンC8mg5mg100mg100mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。

 

保存方法

風通しのよい冷暗所で保存します。

ネットなどに入れてつるしておけばさらに日持ちがよくなります。

 

食べ合わせによる相乗効果

玉ねぎ+酢:血栓の予防

玉ねぎ+じゃがいも+みそ:食欲増進

 

注意事項

玉ねぎに含まれる硫化アリルは水にさらしすぎると流れ出てしまうので短時間にします。

アリシンは揮発性なので、長く水にさらしたり、加熱したりすると効果が落ちます。

ビタミンB1が豊富な食材と一緒に食べるとアリシンの吸収率がアップするそうです。

 

玉ねぎの皮を利用した民間療法

玉ねぎの赤茶色の薄皮10gにコップ1杯の水を加えて、半量になるまで煮詰めたものを毎日飲むと、高血圧や動脈硬化・血栓症に効果があると言われています。

 

玉ねぎの歴史

玉ねぎはエジプトやヨーロッパでは紀元前から栽培されていました。

玉ねぎのもつ強壮作用や薬効は当時から有名で、ピラミッドの建設に従事していた奴隷たちに、ニンニクと共に食べさせていたという記録も残っているようです。

日本では本格的に栽培が始まったのは明治時代になります。

今では輸入品などもあり年中流通している野菜となっています。

 

 

 

 

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