咳を止め痰をきる薬効や古くから知られる強精剤で食事制限のある銀杏(ギンナン)

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注目の成分

カリウム、パントテン酸

ギンナンに期待される効能

滋養強壮、頻尿改善、せき止め、去痰

おいしい時期は9月~11月です。

呼吸器系の疾患や頻尿を改善するギンナン

ギンナンに豊富に含まれているカリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があり、高血圧の予防に役立ちます。

特有成分ギンコライドは血栓を防ぎ、脳の働きを活性化する効果に期待されています。

肺に潤いを与えて呼吸器の働きを高め、咳や痰、慢性的な喘息の改善に役立ち、収れん作用があり、薄くて多いおりものや頻尿の改善に効果的です。

感染症を予防するカロテンやビタミンCも含んでいるので、風邪をひきやすい秋から冬にピッタリの食材で、ビタミンB1により、代謝の促進や免疫力の向上に役立ちます。

タンパク質が多く、良質であるため、強壮・強精効果が大きいのが特徴です。

ギンナンの葉にも薬効があり、漢方の生薬としても利用されています。

 

イチョウ科イチョウ属 ギンナンの栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

ぎんなん 生 ぎんなん ゆで 1日の食事で必要な推奨量
男性30~49歳 女性30~49歳
食物繊維 1.6g 2.4g 20g以上 18g以上
カリウム 710mg 580mg 3000mg以上 2600mg以上
カルシウム 5mg 5mg 650mg 650mg
βカロテン 290μg 290μg 900μg 700μg
レチノール 24μg 24μg
ビタミンD 0 0 5.5μg 5.5μg
ビタミンE 2.5mg 1.6mg 6.5mg 6.0mg
ビタミンK 3μg 3μg 150μg 150μg
ビタミンB2 0.08mg 0.07mg 1.6mg 1.2mg
ビタミンB12 0 0 2.4μg 2.4μg
葉酸 45μg 38μg 240μg 240μg
ビタミンC 23mg 23mg 100mg 100mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

ギンナンはイチョウの実で、胚乳の部分を食べます。

 

ギンナンの保存方法

殻のついたまま紙袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

殻をはずし、塩ゆでして薄皮を取り除いたものは冷凍保存します。

 

食べ合わせによる相乗効果

ギンナン+ごはん:疲労回復

ギンナン+松の実:咳止め

ギンナン+干ししいたけ:免疫力向上

ギンナン+豆腐:咳止め

 

ギンナンの簡単調理方法

殻を割り、塩とともに茶封筒に入れて口を折り曲げ、電子レンジで1分~1分30秒程加熱すると、簡単におつまみが出来上がります。

 

民間療法

ギンナンは加熱して食べると、肺が温まるので、咳や痰をしずめるために、炒ったギンナンを1日に5~8粒ほど食べるとよいとされていました。

 

古くから知られる強精材

ギンナンは恐竜時代から存在しており、生きた化石といわれるイチョウは、虫に食べられることもなく、火災にあって黒焦げになっても、春には再び青々とした新芽をつけるといわれています。

昔から強精材といわれるのも、これほどの強い生命力の持ち主だからのようです。

 

注意事項

メチルピリドキシンという物質によって、大量に食べると消化不良や鼻血などの症状につながり、まれに食中毒を起こすことがあるので注意しましょう。

成人でも多くて1日10粒程度を目安にして、子供には数を制限したり、5歳未満の子供には与えないほうがよいとされます。

又、毒性のあるシアン化合物が含まれるため、十分加熱して食べるようにしましょう。

独特の強い悪臭を放つ外皮に素手で触るとかぶれるので、皮をむくときは必ず手袋を使用しましょう。

 

 

 

 

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