がん予防効果が多数報告されている大豆

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注目の成分

タンパク質、食物繊維、イソフラボン

大豆に期待される作用

疲労回復、生活習慣病予防、更年期障害改善

美味しい時期は9月~11月になります。

 

大豆の抗酸化作用

発芽するときに芽になる部分の大豆胚軸(だいずはいじく)に豆の部分よりも強力な発がん抑制作用がある事が動物実験等で確認されています。

大豆製品の中のイソフラボンは強い抗酸化作用があり、コレステロール値上昇を抑えるポリフェノールの一種で、乳がんや子宮がん、前立腺がんのリスク低下に期待されています。

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあり、更年期障害やがん予防に効果があります。

 

栄養価に富んだ大豆の効果

「畑の肉」と言われるように、良質のタンパク質をたっぷり含んでおり、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンE・カルシウムなどを含む栄養食品で、食物繊維も豊富で、疲労回復や生活習慣病の予防に役立ちます。

大豆に含まれるサポニンには、脂肪を溶かし、肥満防止をする効果のほか、血管を強くして血圧を下げる作用があります。

腸内細菌を整えるオリゴ糖や細胞を若返らせるビタミンEやコレステロールを下げるリノール酸が豊富に含まれています。

レシチンには記憶力向上や老人性認知症の予防に期待できます。

 

マメ科ダイズ属 大豆の栄養成分

可食部100gあたり

大豆(全豆) 木綿豆腐 えだまめ(生)
カリウム 1900mg 140mg 590mg
βカロテン 6μg 0 260μg
ビタミンB1 0.83mg 0.07mg 0.31mg
ビタミンE 3.6mg 0.6mg 1.5mg
ビタミンK 18μg 13μg 30μg

カリウムは体内のミネラルバランスを正常にして、がん化の予防や改善に効果がありますが、水に溶けやすく、調理すると失われやすいという性質があります。

 

食べ合わせによる相乗効果

大豆+玉ねぎ:ストレス緩和

大豆+ウコン+クミン:血栓の予防

大豆に含まれるサポニンにはビタミンAの吸収を促してくれるので、にんじんなどのビタミンAが豊富な食材と食べると効果的です。

 

保存方法

密閉容器に入れて、気温変化の少ない冷暗所で保存します。

 

 

幅広い日本食のベースとなった大豆

大豆は加工して、豆腐・納豆・油揚げ・がんもどき・みそ・しょうゆ・豆乳・きな粉・油など色々な製品に使用されています。

大豆に水分を含ませて、すりつぶしたものを煮てこしたものが豆乳です。

豆乳にカルシウムやマグネシウムを含むにがりを加えると豆腐ができます。

絹豆腐と木綿豆腐を比べると、木綿豆腐のほうが、タンパク質やカルシウムが豊富に含まれています。

平成27年度の場合、大豆の国産自給率は7%ですが、サラダ油などの材料を除いて食品用のみの場合は自給率は25%になります。

大豆は輸入品が多く平成28年のデータでは、アメリカ(224万t)・ブラジル(52万t)・カナダ(34万t)・中国(3万t)となっています。

 

大豆成分摂取における注意事項

大豆胚軸は大豆豆をそのまま食べると摂取可能になりますが、大豆そのものは消化しにくい為に腸に負担がかかると言われています。豆腐や納豆などでとるのがよいとされます。

イソフラボンをサプリメント等でとる量は1日30mgが上限とされています。摂りすぎると体調不良等の悪影響があるとされているので注意が必要です。

大豆製品はたくさんあり、豆腐1丁にイソフラボンは約60mg含まれていますので、サプリメントに頼らなくても日常の食事でイソフラボンは摂取可能のようです。

 

 

 

 

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