シナノキ科ツナソ属のモロヘイヤ
優れた栄養をもつことから、エジプトでは王家の食べる野菜と呼ばれています。水分の少ない砂漠地帯でも育つ強い生命力でエジプトでは5000年前から食べられていました。エジプト料理には今も欠かせない野菜のようです。
日本に導入されたのは80年代で、栄養価の高さが認知されて、健康野菜として全国に普及しました。
くせが無く食べやすく、多くの栄養素を含んでいます。中でもβカロテンの含有量は飛び抜けており、カロテンの宝庫といわれる人参より豊富に含まれています。
がんに効く栄養素
抗酸化作用が非常に強く、活性酸素を無害化してがん予防に働き、体内で必要なだけビタミンAにかわり、免疫力のアップに役立つβカロテンが豊富に含まれています。
ビタミンCも多く、免疫力を高めてがん予防に働きます。又、過酸化脂質の産生を抑え、がんを予防するビタミンEや、体内のミネラルバランスに作用するカリウムも多く含まれています。
豊富な栄養成分
可食部100あたり
葉茎、生 | 葉茎、ゆで | |
カリウム | 530mg | 160mg |
βカロテン | 10000μg | 6600μg |
ビタミンB1 | 0.18mg | 0.06mg |
ビタミンC | 65mg | 11mg |
ビタミンE | 6.6mg | 3.4mg |
ビタミンK | 640μg | 450μg |
モロヘイヤは野菜の中ではトップクラスのカロテンを含み、ほうれん草の約20倍ものビタミンB2、7倍のカルシウムを含んでいます。
その他の優れた栄養素
さまざまな栄養素が豊富で、血液をかためる凝固系因子として必要なビタミンKや、骨や歯をつくり神経伝達を円滑にするカルシウム、血圧を安定させたり筋肉の収縮をコントロールしたりするマグネシウム、鉄欠乏性貧血を予防する鉄、免疫機能を高める亜鉛、抗酸化作用のある酵素を活性化させるマンガンなど、生命維持に必要な栄養素が数多く含まれる優れた野菜です。
備 考
がんになる要因は食事・運動・喫煙・感染症・遺伝的なものがあげられます。
健康な人でも、毎日がん細胞ができているといわれます。しかし、免疫機能によりがん細胞を消滅させてくれるおかげで、がんの増殖等を抑えています。
人間の生まれつき持っている免疫機能は日々の食事で上昇させることも可能です。
がんだけでなく、生活習慣病・アレルギー病・痛風・関節リウマチなどの病気は食生活の乱れから始まるとも言われています。
運動も大切ですが、一番簡単に取り組む事のできる日常の食事改善で、がんの予防や免疫力の上がる効果的な食材を紹介しています。
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