注目の成分
カリウム、タンニン、デンプン、アルカロイド
レンコンに期待される効能
胃腸機能強化、消化促進、風邪予防、、疲労回復、肌荒れ予防
体の内側からきれいにするミネラルと食物繊維が豊富
レンコンに含まれるポリフェノールの一種タンニンには、消炎や止血、収れん作用で咳止めに期待ができ胃腸の働きをよくするほか、抗酸化作用があることが知られています。
アレルギー症状を緩和させる効果があるので、花粉症や喘息、アトピーなどの症状の緩和や免疫力アップに期待されています。
ビタミンCが多く、野菜にはめずらしいビタミンB1・B2も含まれているので、疲労回復や、口内炎、目の充血、肌荒れなどを防ぐのに役立ちます。
不溶性の食物繊維が豊富なので、便通をよくして体から余分なものを排泄する作用に優れています。
胃腸の粘膜を保護したり、血を作る作用があり胃腸を元気にしたり貧血の予防に期待できます。
スイレン科ハス属 レンコンの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
れんこん 生 | れんこん ゆで | 1日の食事で必要な推奨量 | ||
男性30~49歳 | 女性30~49歳 | |||
食物繊維 | 2.0g | 2.3g | 20g以上 | 18g以上 |
カリウム | 440g | 240g | 3000mg以上 | 2600mg以上 |
カルシウム | 20mg | 20mg | 650mg | 650mg |
βカロテン | 3μg | 3μg | 900μg | 700μg |
レチノール | Tr | Tr | ||
ビタミンD | 0 | 0 | 5.5μg | 5.5μg |
ビタミンE | 0.6mg | 0.6mg | 6.5mg | 6.0mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 150μg | 150μg |
ビタミンB2 | 0.01mg | 0 | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | 0 | 0 | 2.4μg | 2.4μg |
葉酸 | 14μg | 8μg | 240μg | 240μg |
ビタミンC | 48mg | 18mg | 100mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
新レンコン
6月から9月に出回る新レンコンは、柔らかく味はあっさりしています。生長途中なので実が充実せず、水分も多いため日もちしないので早めに食べましょう。
良品なレンコンの見分け方
節と節の間が長く太くてきれいな円柱形のもので、重みがあり皮に張りがあって傷がないものが良品です。
切ってあるものは、切り口が白くみずみずしく新鮮で肉厚なものを選びましょう。
保存方法
穴に空気が通らないようラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
切ったものは、切り口をラップに包んで冷蔵保存します。
固ゆでして冷凍保存も可能です。
食べ合わせによる相乗効果
レンコン+チンゲン菜:ガン予防、肥満防止
レンコン+カブ:胃腸の働きをよくする
レンコン+コンニャク:血中コレステロール値低下、動脈硬化予防・心臓病予防
レンコン+エビ:高血圧予防
レンコン+セロリ+りんご:生活習慣病予防
レンコン+豚肉:造血作用による貧血防止、肝機能の強化
レンコン+鶏肉:胃腸の働きをよくする
安心して食べる為の下準備
①流水でスポンジを使って土を落とします。
②レンコンは縦に繊維が通っているので、皮は縦にむきます。
③輪切りや乱切りなどして、水カップ2に酢小さじ2の割合の酢水に浸ける事で、アクをとり、農薬やダイオキシンが残留していても酢が引き出してくれます。
調理時のポイント
アクが強く、切り口が空気に触れるとすぐに黒ずむので、切ったそばから水または酢水にさらします。
茹でる時もお湯に酢を数滴加えると白くきれいに仕上がります。
筋や皮にも有効成分が豊富なため、出来るだけ丸ごと利用したい食材です。
民間療法
レンコンには体にこもった余分な熱を冷まし、体を潤し血を巡らせる作用があります。
咳や痰、熱があってのどが渇くなどの風邪の症状には、皮ごとすりおろしたものをしぼり、その汁を飲むとよいといわれています。
又、「血の迷走を止める薬」「古血を散らし、産後の憂鬱をとる薬」といわれ、鼻血、吐血、下血など、あらゆる血のトラブルによいとされています。
太古の野菜の一つのレンコン
レンコンは蓮の地下茎が肥大したもので、古代先住民族の遺跡から二千年前の蓮の実が発見されたことから、太古を起源とするもっとも古い野菜の一つとされています。
蓮の種子は、3000年もの間、発芽するチカラをキープできるという強い生命力のある植物です。
日本へは、奈良時代に中国から渡来し、各地に伝播したものが在来種の「日本れんこん」で、すらりと長く、味も濃いといわれますが、収穫量が少ない為、現在の栽培はごくわずかのようです。
現在市場に出回っているのは、明治以降に入ってきた「中国れんこん」でずんぐりと太く短く、収穫が楽で、病気に強い為に急激に普及しました。
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