注目の成分
ビタミンB2
ワラビに期待される作用
皮膚・粘膜の強化、腎機能強化、便秘・下痢の改善、利尿作用
美味しい時期はは2月~5月です。
腎機能の強化に役立つワラビ
ワラビは腎機能を高め、精力を蓄えて成長や生殖活動を支え、尿の出を促し、皮膚や粘膜を強化して肌に潤いと弾力性をもたらす働きに役立ちます。
豊富に含まれているビタミンB12は、葉酸と協力して血液中の赤血球の合成をサポートし、悪性貧血を予防します。
又、神経系の機能維持に働き、睡眠障害やアルツハイマー病、動脈硬化の発症予防などにも関連があるとして注目されています。
インドでは根茎は下痢止め、欧州では虫下しとして利用されているようです。
注意事項
若芽の部分に発ガン性物質が含まれていることが明らかになっていますが、従来のアク抜きを行えば大半は取り除けるので、アク抜き作業は必要になります。
ワラビは体を冷やす寒性になり、古書には「冷気が人を損なう。小児が長らく食べると脚が弱まり、歩行ができなくなる」とあるように、食べ過ぎには注意が必要な食材とされています。
生のワラビにはビタミンB1分解酵素も含まれています。
ワラビのアク抜き
大き目の鍋に湯を沸かして、ワラビを入れたら重曹を2つかみ、又は草木灰を入れて火を止めます。
ワラビが浮き上がらないように落し蓋をして一晩おきます。
水を替え、調理する間際まで水につけたままにしておきます。
ワラビ科ワラビ属 ワラビの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
ワラビ 生 | ワラビ ゆで | 男性 30歳~49歳 | |
1日に必要な推奨量 | |||
食物繊維 | 3.6g | 3.0g | 20g以上 |
カリウム | 370mg | 10mg | 3000mg以上 |
カルシウム | 12mg | 11mg | 650mg |
βカロテン | 220μg | 160μg | 900μg |
レチノール | 18μg | 13μg | |
ビタミンD | 0 | 0 | 5.5μg |
ビタミンE | 1.8mg | 1.5mg | 6.5mg |
ビタミンK | 17μg | 15μg | 150μg |
ビタミンB2 | 1.09mg | 0.05mg | 1.6mg |
ビタミンB12 | 0 | 0 | 2.4μg |
ビタミンC | 11mg | 0 | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
日本全国に分布し万葉集にもうたわれているほど古くから親しまれており、明治時代には栽培が始まっていました。
地下茎から採れるデンプンからは、わらび粉がつくられます。
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