注目の成分
鉄、ビタミンB12、タウリン
浅利(アサリ)に期待される効能
強肝作用、貧血改善、骨粗鬆症予防
肝機能を強化してくれる成分が豊富なアサリ
アサリには、強肝作用のタウリンやビタミンB2、強精作用の亜鉛など種々の栄養素を含んでいます。
血液をつくる鉄やビタミンB12を豊富に含むので、貧血の予防に有効です。
ビタミンB12には、肝機能を強化するはたらきがあるので飲酒時に一緒に食べる事で、二日酔いを防止する効果も期待できます。
血液サラサラ効果もあり、骨を丈夫にするカルシウムも含んでいるので、骨粗鬆症予防にも期待できます。
良質なタンパク質を多く含み、アミノ酸のタウリンは血中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化予防に役立ちます。
体の余分な熱を冷まして、むくみや体の重だるさを解消し、吐き気、痰のからむ咳、必要以上に汗をかく症状や喉の渇きにも効果的です。
疲労回復や胃酸を中和して胃の痛みを和らげる効果もあり、血を補って精神を安定させてくれるのでイライラ解消にも役立ちます。
マルスダレガイ科 アサリの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
アサリ 生 | アサリ つくだ煮 | アサリ 缶詰水煮 | |
食物繊維 | 0 | 0 | 0 |
カリウム | 140mg | 270mg | 9mg |
カルシウム | 66mg | 260mg | 110mg |
βカロテン | 22μg | 200μg | 35μg |
レチノール | 4μg | 43μg | 6μg |
ビタミンD | 0 | 0 | 0 |
ビタミンE | 0.4mg | 1.4mg | 2.7mg |
ビタミンK | Tr | 4μg | 3μg |
ビタミンB2 | 0.16mg | 0.18mg | 0.09mg |
ビタミンC | 1mg | 0 | 0 |
DHA | 18mg | 130mg | 85mg |
EPA(IPA) | 6mg | 170mg | 79mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000mg以上 | – | 2600mg以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
食べ合わせによる相乗効果
アサリ+大根:滋養強壮
アサリ+ブロッコリー:貧血予防
アサリ+小松菜+シメジ:イライラ解消
アサリ+味噌:疲労回復
調理のコツ
調理の際にタウリンやグリシンなどのうま味成分が流出するので煮汁まで食べられる調理法にすると栄養分を逃がさず摂取できます。
アサリの殻の薬効
アサリの殻を粉にした生薬には、体の余分な水分の流れを促進し、むくみや消化不良を解消する効果があります。
砂抜きの方法
ボウルに海水濃度と同じ3%程のひたひたの食塩水(水5カップに塩大さじ1)に浸け、新聞紙などをかぶせて暗くし、常温で3~5時間ほどおいて砂を吐かせます。
浅利(アサリ)語源
アサリは浅い場所にいる浅貝の意味で、「あ」は浅い、「さり」は砂利で砂地にいることから「浅利」とよばれるようになったという説があります。
又、海辺で手軽に獲れるので「漁る(あさる)」から「アサリ」に転訛したともいわれています。
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