亜鉛含有量トップでガン予防に期待できる海のミルク「牡蠣(カキ)」

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注目の成分

亜鉛、タウリン、グリコーゲン、鉄分、ビタミンB2

牡蠣(カキ)に期待される効能

ガン予防、免疫力強化、肥満予防、貧血改善、肝臓の代謝改善

美味しい時期は9月~3月です。

牡蠣の抗酸化作用

牡蠣の亜鉛含有量は、ウナギなどほかの食材の3倍もあり、牡蠣2粒で1日の必要量が摂取できます。

亜鉛は「生殖のミネラル」ともよばれており、生殖細胞の代謝には不可欠で、精子の生産にもかかわっています。

亜鉛が不足すると、遺伝子が傷つきやすくなったりDNAの組み換えミスが起こって発ガンにつながる可能性があります。

抗酸化力や免疫力の強化、視力の維持にも欠かせないミネラルで肌荒れも亜鉛不足が一因だといわれています。

タウリンは肝臓の解毒機能を助ける作用があるので、肝臓ガンをはじめ肝臓病に効くといわれています。

 

即効性エネルギー源グリコーゲンなど栄養の宝庫

牡蠣は亜鉛やおいしさの源であるグリコーゲン、タウリン、鉄などのミネラルや、さまざまなビタミンを豊富にバランスよく含んでいます。

アミノ酸の一種であるタウリンは、血圧の正常化、総コレステロール値の低下させて動脈硬化を抑制し、HDL(善玉)コレステロールの増加などに効果があります。

亜鉛は不足すると味覚障害が引き起こされることが指摘されており、有害金属を排出するのにも大切な働きをします。

体を潤して血を補うので、イライラや不安感、不眠症、動悸の改善に効果的です。又、ストレスや過労による心身の疲労回復にも効果的です。

牡蠣の栄養の豊かさは「海のミルク」と表現されています。

牡蠣の栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

カキ養殖 生 カキ養殖 水煮
食物繊維 0 0
カリウム 190mg 170mg
カルシウム 88mg 58mg
βカロテン 6μg 12μg
レチノール 22μg 43μg
ビタミンD 0 0
ビタミンE 1.2mg 2.9mg
ビタミンK 0 0
ビタミンB2 0.14mg 0.14mg
ビタミンC 3mg 2mg
DHA 71mg 110mg
EPA(IPA) 120mg 190mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。

IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。

DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。

一般的に流通しているのは、瀬戸内海や三陸などで養殖された真牡蠣(マガキ)です。

牡蠣の美味しい月

牡蠣が美味しいのは「September」「October」「November」「December」など英語で最後に「r」がつく月といわれていますが、10月頃はまだ早く、11月頃にやっと身が詰まりまじめ、香りもよくなってくるのは12月です。そしていちばん美味しいのは、じつは3月といわれています。

欧州ではRがつかない5月~8月の月は牡蠣を食べない習慣があります。その時期は産卵期で味が落ちるうえ、中毒を起こしやすいからだといわれます。

ただし、岩牡蠣は例外で夏が旬となっています。

「加熱用」と「生食用」の違い

きれいな海から揚げて、体内の細菌を排出させるため一定時間紫外線殺菌した海水で殺菌したものが「生食用」ですが、殺菌時に少し旨みも減ってしまいます。

殺菌せず、水揚げしてすぐに出荷したものが「加熱用」で、決して加熱用のものの鮮度が悪いということはなく、むしろ栄養も旨みも多いようです。

牡蠣には1%前後の塩分が含まれているので、調味料をプラスしなくても十分おいしくいただけるので、牡蠣を料理するときは、なるべく塩分を控えめにすることがお勧めです。

食べ合わせによる相乗効果

牡蠣+トマト:更年期障害

牡蠣+みそ:アンチエイジング

牡蠣+レモン:貧血予防

牡蠣に含まれる鉄、銅、ビタミンB12は血液をつくり、レモンのビタミンCには鉄の吸収効率を上げる効果があるので、効果的な貧血予防に期待できます。

生牡蠣は鮮度に注意して殺菌作用のあるレモン汁や酢をかけて食べるとよいとされます。

民間療法:滋養強壮・冷え性防止にカキフライ

カキフライには体を温める効果があるとされます。万病のもとであるとされる「冷え」を予防して、さらに豊富なミネラルやタウリンにより、体のさまざまな機能の回復、向上が期待でき、夜尿症や寝汗に効果があります。

 

 

 

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