注目の成分
フコイダン、βカロテン、食物繊維、鉄、カルシウム
ヒジキ(鹿尾菜)に期待される効能
ガン予防、老化防止、便秘防止、骨の強化、抜け毛予防、貧血解消、むくみ解消
ヒジキの抗酸化作用
ヒジキには海藻類のぬめりに含まれるフコイダンの成分が含まれています。
フコイダンは、1996年に日本癌学会が、制ガン作用があると発表しました。肝機能を改善、血圧の安定、アレルギーを抑え、ガンの抑制に期待されます。
カリウムには体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてガン化の予防や改善に効果があります。
ミネラル、ビタミンの貯蔵庫のヒジキ
ヒジキには、鉄、マグネシウムなどのミネラルやカルシウムを豊富に含んでおり、骨粗鬆症予防の効果に期待できます。
ビタミン類も多く、ビタミンB2やβカロテンが豊富で風邪予防や美肌づくりにはたらきます。
食物繊維が豊富で、高血圧、動脈硬化を予防し、鉄も豊富に含まれているので貧血の予防に最適です。
血を補って、乾燥肌の改善や抜け毛を予防し、血行を促進して水分の代謝を高め、しこりやむくみ、痛みの解消に期待でき、不眠や精神安定にも効果があります。
ホンダワラ科 ヒジキの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
ほしひじき 乾 | ほしひじき ゆで | ひしひじき 油炒め | |
食物繊維 | 51.8g | 3.7g | 4.5g |
カリウム | 6400mg | 160mg | 200mg |
カルシウム | 1000mg | 96mg | 110mg |
βカロテン | 4400μg | 330μg | 390μg |
レチノール | 360μg | 28μg | 33μg |
ビタミンD | 0 | 0 | 0 |
ビタミンE | 5.4mg | 0.4mg | 3.1mg |
ビタミンK | 580μg | 40μg | 43μg |
ビタミンB2 | 0.42mg | 0 | Tr |
ビタミンC | 0 | 0 | 0 |
DHA | 0 | 0 | 0 |
EPA(IPA) | 110mg | 12mg | 13mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000mg以上 | – | 2600mg以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。
食べ合わせによる相乗効果
ヒジキ+金針菜:不眠症改善、精神安定
ヒジキ+鶏レバー:貧血、乾燥肌、抜け毛予防
乾物の戻し方
水に15~20分程浸けて戻します。
急ぐときにお湯を使用する場合は、栄養分が流出してしまうため、50℃以上の温度のお湯は避けましょう。
ヒジキ(鹿尾菜)の語源
「隙透藻(ひますきも)」と呼ばれていたのが変化して「ひじき」となりました。
江戸時代に著された「本朝食艦」によれば、見た目が、鹿の黒くて短いしっぽに似ていたので、「鹿尾菜」と書かれるようになったとされています。
ヒジキの食の歴史
ヒジキは縄文時代から食べられており、朝廷への貢納品として選ばれたとの記述も見られるほどで、日本人になじみ深い海藻のひとつです。
日本の土地はカルシウム質が少ない為に、水や農作物にカルシウムの成分が少なくなっています。
これらの農作物を食べるだけではカルシウムを補給する事が難しいので、カルシウムを多く含む海藻類を食べて補っていたとされています。
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