注目の成分
DHA、EPA、カルシウム
鮎(アユ)に期待される成分
強壮・強精作用、下痢の改善、骨粗鬆症予防、脳の活性化、コレステロール低下
内臓ごと食べて香気を楽しむアユ
アユにはタンパク質、脂質、ミネラル、カルシウム、亜鉛、マグネシウムが多く含まれるので強壮・強精作用に期待できます。
アユのハラワタを取り出し、塩をたくさん混ぜて「ウルカ」にし、お湯を入れて飲むと下痢の特効薬になります。
胃腸の働きを高めて余分な水分の代謝を促し、食欲不振や体力回復、むくみの解消に効果的です。
アユのガン予防効果
魚などに含まれる優れた脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。
動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。
EPA(エイコサペンタエン酸)には血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。
レチノールは、皮膚や粘膜を丈夫にし、眼精疲労を緩和して、免疫力の向上や抗ガン効果に期待できます。
サケ目アユ科アユ属 アユの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
天然 焼き | 養殖 焼き | |
食物繊維 | 0 | 0 |
カリウム | 510mg | 430mg |
カルシウム | 480mg | 450mg |
βカロテン | 0 | 0 |
レチノール | 120μg | 480μg |
ビタミンD | 1.5μg | 17.4μg |
ビタミンE | 1.7mg | 8.6mg |
ビタミンK | 0 | 0 |
ビタミンB2 | 0.24mg | 0.18mg |
ビタミンC | 2mg | 2mg |
DHA | 85mg | 620mg |
EPA(IPA) | 130mg | 250mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
味で比べると天然のアユがうま味成分が多いですが、養殖のアユは天然のものよりエサに恵まれている為脂質が多く、血行促進にはたらくビタミンEが多いという特徴があります。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000以上 | – | 2600以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。
食べ合わせによる相乗効果
アユ+きゅうり:夏バテ予防、むくみ解消
アユ+しょうが:食欲増進
アユ+昆布:動脈硬化予防
アユの骨の抜き方
アユの尾を切り離し、頭部分を引くと骨がきれいにはずれるので、骨が面倒だという方にはお勧めです。
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