検査の結果で腫瘍がある可能性が判明した場合
かかりつけの病院などで腫瘍が発見された場合、診療や再検査の為に大病院での治療をすすめられます。
私の場合は、検査した病院の医師の後輩が勤務している大病院があるので、そちらを紹介しましょうといわれました。
ガンの治療の場合、長期の検査や診療になりますので治療する大病院はとても重要になってきます。早く完治するかどうかは、病院の選択で変わってくるかもしれません。
普通は、少しでもいい設備の病院や高評価な医師のいる病院で診てもらいたいと考えるのでしょうが、私が腫瘍があるといわれた時には、初めての事で、何が何だかわからないまま、かかりつけの病院の医師の指定する病院に素直に応じました。
その後、近所の大病院についてネットで調べる事になりました。
かかりつけの病院で最初に大病院を紹介してもらう段階の時に、この病院でお願いしますという事が言えるように、事前に調べておくと便利だったのかもしれません。
大病院を選ぶポイント
厚生労働省指定の病院を選択する
診療する病院を選ぶ時の目安となるのが、「がん診療連携拠点病院」や「地域がん診療連携拠点病院」になります。
全国で、がん診療連携拠点病院が400箇所、地域がん診療病院が34箇所の病院が厚生労働省から指定を受けています。(平成29年4月での情報)
がん診療連携拠点病院においては、厚生労働省のホームページ内で、がん診療連携拠点病院を探すという欄に全国の都道府県別に病院一覧表があるので簡単に調べる事ができます。
病院のホームページで治療設備や手術実績を調べる
病院のホームページには、症例数や治療実績などが公開されています。
ガンの種類別に年間の患者数、治療実績、手術数なども記載されていたりするので、それらの数が多いほど経験豊富な病院であると判断することが出来ます。
又、ガン以外の持病が治療できることも大切で、外科医、内科医、精神科医、緩和ケア医、歯科医などの医療体制が整っていることもポイントになります。
会社や自宅からの交通経路を調べる
会社員の方の場合で、自動車で通勤している方は問題ないのですが、バスなどの交通機関を利用している方は、乗り継ぎの少ない病院がベストです。
腫瘍が発見された場合、大病院に診察や検査に行く回数が増えます。会社員の場合は、早退や遅刻などになるので、会社から病院までの時間がかからないほうがよいといえます。
又、入院して治療が終わっても、定期的に検査の必要があるので長期にわたって病院にお世話になる可能性もあります。
私の場合は、週1回、検査+診察がありました。毎週遅刻して会社にいくのは、結構気が引けますし、検査内容によっては、かなり時間がかかるものもあります。
抗がん剤治療を行わない場合などは、通院で放射線治療も可能の場合もあります。ただ、放射線治療は短時間の治療ですが、土日祭日以外は毎日治療しますので、毎日遅刻や早退になります。
マイカー通勤などで病院と会社の交通機関が問題ない場合は、病院から自宅までの交通も調べておいたほうがよさそうです。
入院した場合は、洗濯物の取り換えなども含めてご家族の方が頻繁に病室に来られていたので、ご家族の負担を考慮すると交通が便利な病院を選ぶのも考慮したほうがよさそうです。
まとめ
日本では、ガン治療における診療ガイドラインがあるので、基本的にはどの病院でも同じレベルの治療がうけれるようになっています。
病院を選ぶポイントは、病院の規模、実績、治療設備、交通機関などになります。
腫瘍があるかの発見は検査技師の能力、放射線治療においては放射線技師の能力、数種類ある抗ガン剤で効果のあるものを選択したり治療の方向性を決定するのが医師の能力でそれらが組み合わさって完治できているように感じます。
よくわからない場合は、病院のホームページなどで、検査や放射線の最新器具などの設備がある所を選択するのもひとつの判断基準だと思われます。
関係ないのかもしれませんが、私は肺ガンだったので、胸の部分に放射線をあびていました。呼吸をしているので放射線をあてる部分がずれる事もあるのか、食道付近の腫瘍を除去するためなのか、最終的に治療が終わった時に食道が放射線で焼けて食道炎になりました。
食道炎は、水分や食べ物を飲み込むと食道部分が焼けているので激痛があるという不便な症状になります。
一般的に放射線治療を止めてから2~3週間ほどで治るといわれており、私は完治まで3週間ほどかかりました。
病院の医師などの評価は、悪い事は書かれていないので、実際に診察を受けてみないとわかりません。
医師によっては、威圧的であったり、患者の意見を聞いてくれず、レントゲンなどの検査結果のみで判断したり、知りたい情報の説明を省いて自分に任せておけば大丈夫と片付けてしまう医師もいるようです。
コメント