注目の成分
ビタミンD、ビタミンB12
フグに期待される効能
動脈硬化予防、骨粗しょう症予防、貧血予防
おいしい時期は7月~3月です。
最高級魚として有名なフグ
フグの身は高タンパクで超低脂肪で、お皿が透き通るほど薄く切って刺身にしているのは、身がしまっていて薄くしないと噛み切れない為です。
イノシン酸、グリシン、リジンなどが豊富で独特のうま味と歯ごたえがあります。
骨粗しょう症予防
血液中のカルシウム濃度が下がるとビタミンDが活性化して、カルシウムの吸収能力を高めてくれます。
フグにはビタミンDが豊富に含まれているので、カルシウムの骨への沈着をサポートする作用があり、じょうぶな骨や歯をつくる事に役立ちます。
ビタミンDは皮膚にあるコレステロールの一種が紫外線に当たることで合成されますが、冬の期間や日中ほとんど外出しない人などは食品からしっかり摂取する必要があります。
貧血予防
豊富に含まれているビタミンB12は、葉酸と協力して血液中の赤血球の合成をサポートし、悪性貧血を予防します。
ビタミンB12は神経系の機能維持に働き、睡眠障害やアルツハイマー病、動脈硬化の発症予防などにも関連があるとして注目されています。
フグの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
トラフグ 養殖 生 | マフグ 生 | 男性 30歳~49歳 | |
摂取推奨量 | |||
食物繊維 | 0 | 0 | 20g以上 |
カリウム | 430mg | 470mg | 3000mg以上 |
カルシウム | 6mg | 5mg | 650mg |
ビタミンA | 3μg | 7μg | 900μg |
ビタミンD | 4.0μg | 6.0μg | 5.5μg |
ビタミンE | 0.8mg | 0.6mg | 6.5mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 150μg |
ビタミンB2 | 0.21mg | 0.17mg | 1.6mg |
ビタミンB12 | 1.9μg | 3.0μg | 2.4μg |
ビタミンC | Tr | 0 | 100mg |
DHA | 55mg | 84mg | 1000mg以上 |
EPA(IPA) | 19mg | 14mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
フグの種類
フグは世界で約120種類が確認され、日本には約45種類が分布しています。
その中で食用とされるのは、トラフグ、マフグ、カラスフグ、ショウサイフグなどの数種類で、トラフグの天然ものは最も美味しいとされています。
大阪でフグを「テッポウ」と呼ぶのは、あたると死ぬというシャレからきたそうです。
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