注目の成分
ビタミンD、DHA、カリウム
カマス(叺)に期待される効能
ガン予防、骨粗鬆症予防、高血圧予防、イライラ解消
カマスに期待される抗酸化作用
カマスに豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。
脂肪酸から体内でつくられるプロスタグランディンE2は炎症やガンを発生させてガンを促進します。DHAはプロスタグランディンE2を合成する酵素を抑えて、ガンを予防しアレルギー疾患も抑える効果に期待されています。
動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。
EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じような働きをすることで知られています。
EPAには血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。
レチノールは、皮膚や粘膜を丈夫にし、眼精疲労を緩和して、免疫力の向上や抗ガン効果に期待できます。
カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があります。
骨粗鬆症予防に期待できるカマス
カマスはタンパク質が豊富な脂質の少ない白身魚で、各種ビタミンやミネラルを含んでいます。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富で、骨や歯の強化やイライラの解消効果に期待できます。
カマス科 カマスの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
かます 生 | かます 焼く | |
食物繊維 | 0 | 0 |
カリウム | 320mg | 360mg |
カルシウム | 41mg | 59mg |
βカロテン | 0 | 0 |
レチノール | 12μg | 13μg |
ビタミンD | 11.0μg | 10.2μg |
ビタミンE | 0.9mg | 0.9mg |
ビタミンK | 0 | 0 |
ビタミンB2 | 0.14mg | 0.14mg |
ビタミンC | Tr | Tr |
DHA | 940mg | 710mg |
EPA(IPA) | 340mg | 190mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000mg以上 | – | 2600mg以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g(1000mg)以上摂取することが望ましいとされます。
食べ合わせによる相乗効果
カマス+ニンジン:動脈硬化予防
調理のコツ
カマスは水分が多く煮つけには不向きな魚なので、塩焼きにすると美味しくいただけます。
塩を振って冷蔵庫でしばらく寝かせてから焼きます。
数時間干した干物は水分が減り栄養素が凝縮されています。
バター焼きなどのムニエルにしても美味しくいただけます。
定番の塩焼き
カマスの塩焼きはなんともいえない風味を楽しめ「カマスの一升飯」などともいわれ、これはカマスの塩焼きが1尾あれば、ほかにおかずがなくてもご飯が進むという意味です。
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