骨の強化やイライラ解消効果が望めるカマス(叺)

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注目の成分

ビタミンD、DHA、カリウム

カマス(叺)に期待される効能

ガン予防、骨粗鬆症予防、高血圧予防、イライラ解消

美味しい時期は6月~8月、11月~12月です。

 

カマスに期待される抗酸化作用

カマスに豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。

脂肪酸から体内でつくられるプロスタグランディンE2は炎症やガンを発生させてガンを促進します。DHAはプロスタグランディンE2を合成する酵素を抑えて、ガンを予防しアレルギー疾患も抑える効果に期待されています。

動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。

EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じような働きをすることで知られています。

EPAには血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。

レチノールは、皮膚や粘膜を丈夫にし、眼精疲労を緩和して、免疫力の向上や抗ガン効果に期待できます。

カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があります。

DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸の一種は体内でつくることができないので、魚の脂肪分から摂取するのが効率的です。

 

骨粗鬆症予防に期待できるカマス

カマスはタンパク質が豊富な脂質の少ない白身魚で、各種ビタミンやミネラルを含んでいます。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富で、骨や歯の強化イライラの解消効果に期待できます。

骨折しにくい体をつくりたい方は、カルシウムの吸収を阻害するリンが大量に含まれているカップラーメンやスナック菓子は控えましょう。

 

カマス科 カマスの栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

かます 生 かます 焼く
食物繊維 0 0
カリウム 320mg 360mg
カルシウム 41mg 59mg
βカロテン 0 0
レチノール 12μg 13μg
ビタミンD 11.0μg 10.2μg
ビタミンE 0.9mg 0.9mg
ビタミンK 0 0
ビタミンB2 0.14mg 0.14mg
ビタミンC Tr Tr
DHA 940mg 710mg
EPA(IPA) 340mg 190mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。

IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。

カマスはアカカマス、ヤマトカマスなどの総称で、主に流通しているのはアカカマスです。

日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)

30歳~49歳 男性 30歳~49歳 女性
推奨量 耐用上限量 推奨量 耐用上限量
食物繊維 20g以上 18g以上
カリウム 3000mg以上 2600mg以上
カルシウム 650mg 2500mg 650mg 2500mg
ビタミンA 900μg 2700μg 700μg 2700μg
ビタミンD 5.5μg 100μg 5.5μg 100μg
ビタミンE 6.5mg 900mg 6.0mg 900mg
ビタミンK 150μg 150μg
ビタミンB2 1.6mg 1.2mg
ビタミンC 100mg 100mg

ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。

DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g(1000mg)以上摂取することが望ましいとされます。

 

食べ合わせによる相乗効果

カマス+ニンジン:動脈硬化予防

カマスに含まれているタンパク質は血管をしなやかにして、ニンジンに含まれているβカロテンには抗酸化作用があるので、相乗効果で動脈硬化の予防に期待できます。

 

調理のコツ

カマスは水分が多く煮つけには不向きな魚なので、塩焼きにすると美味しくいただけます。

塩を振って冷蔵庫でしばらく寝かせてから焼きます。

数時間干した干物は水分が減り栄養素が凝縮されています。

バター焼きなどのムニエルにしても美味しくいただけます。

近年、料理人の間で刺身にすることが流行っており、皮つきのアカカマスのあぶりは絶品の味わいです。

 

定番の塩焼き

カマスの塩焼きはなんともいえない風味を楽しめ「カマスの一升飯」などともいわれ、これはカマスの塩焼きが1尾あれば、ほかにおかずがなくてもご飯が進むという意味です。

特に美味しいのは秋から冬で、大型のカマスは脂があっぷりのり、驚くほどの美味しさです。

 

 

 

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