豊富な脂肪酸でガン予防に期待できる魚のキチジ(キンキ)

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標準和名
キチジ(喜知次、吉次、黄血魚)

別名
キンキ、キンキン、メンメ、アカジ

注目の成分
DPA、EPA、ビタミンD

キチジ(キンキ)に期待できる効能
ガン予防、動脈硬化予防、骨や歯の成長促進

美味しい時期は11月~3月です。

 

DPA・EPAの含有量が豊富なキチジ

標準和名の「キチジ」は宮城県での呼び名で、流通上や料理店などではほとんど使われることがなく、関東などでよばれている「キンキ」で呼ばれる事が多い魚になります。

 

魚特有の成分のDPA・EPA

やわらかな白い身は脂肪が多くDHAやEPAが豊富に含まれており、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防に役立ちます。

魚などに含まれる優れた脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。

EPA(エイコサペンタエン酸)には血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化に役立ち、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化の予防や免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。

動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。

 

DPA・EPAについての備考

EPAやDHAは、魚を焼く、煮る場合は約2割減少し、揚げた場合だと6~7割減と、調理によっていちじるしく損なわれるので、魚は刺身などの生で食べるのがお勧めです。

DHAやEPAは酸化しやすく、酸化するほど栄養効果が減りますので、新鮮なうちに食べることが大切です。

DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸の一種は体内でつくることができないので、魚の脂肪分から摂取するのが効率的です。

 

キチジに含まれるビタミンD

豊富に含まれているビタミンDにはカルシウムの骨への沈着をサポートする作用があり、じょうぶな骨や歯をつくる事に役立ちます。

ビタミンDは皮膚にあるコレステロールの一種が紫外線に当たることで合成されますが、日中ほとんど外出しない人などは食品からしっかり摂取する必要があります。

ビタミンDは油脂に溶けやすいので、油で炒めたり、ゴマ、ピーナッツなどの種子類と一緒に食べると吸収がよくなります。

 

キチジの栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

キチジ(生) 男性 30歳~49歳 女性 30歳~49歳
1日摂取推奨量 1日摂取推奨量
食物繊維 0 20g以上 18g以上
カリウム 250mg 3000mg以上 2600mg以上
カルシウム 32mg 650mg 650mg
ビタミンA 65μg 900μg 700μg
ビタミンD 4.0μg 5.5μg 5.5μg
ビタミンE 2.4mg 6.5mg 6.0mg
ビタミンK 0 150μg 150μg
ビタミンB2 0.07mg 1.6mg 1.2mg
ビタミンB12 1.0μg 2.4μg 2.4μg
ビタミンC 2mg 100mg 100mg
DHA 1500mg 1000mg以上 1000mg以上
EPA(IPA) 1500mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

主な漁場は北海道沖や三陸沖で、北日本を代表する超高級魚です。

 

キチジの歴史

大正時代の底曳き網漁で獲れたほとんどが肥料となっているほど値段の安い魚でした。

脂がのり、見た目にも赤くて美しく華やかなため、マスコミなどで取り上げられる事が多く、1970年頃から値上がりして、今では最上級の高級魚となっています。

小さいものでも脂があっておいしいキンキの煮つけは最上級の料理のひとつです。

 

 

 

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