注目の成分
コラーゲン、カリウム、タウリン、ナイアシン
ヒラメ(鮃)に期待される効能
骨粗鬆症予防、美肌効果、高血圧予防、疲労回復、動脈硬化予防
動脈硬化予防や健康な肌をつくるヒラメ
ヒラメの肉は消化がよく、高タンパク、低脂肪、低カロリーで、ビタミンB1・B2も多く含むので、病人や高齢者、胃腸の弱い人の栄養補給には最適の魚です。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれているので骨歯の強化や骨粗鬆症の予防や改善に効果的です。
タウリンは動脈硬化の予防に効果的とされ、グルタミン酸はうま味を感じさせます。
縁側の肉は結合繊維の主成分であるコラーゲンを多く含んでいるので、美肌効果など肌の健康維持には抜群です。
ひれ部分は、コンドロイチンを多く含み、細胞に保水力や弾力性を与えます。
ヒラメ科 ヒラメの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
ヒラメ 天然 生 | ヒラメ 養殖 生 | ヒラメ 養殖 刺身 | |
食物繊維 | 0 | 0 | 0 |
カリウム | 440mg | 440mg | 470mg |
カルシウム | 22mg | 30mg | 8mg |
βカロテン | 0 | 0 | 0 |
レチノール | 12μg | 19μg | 9μg |
ビタミンD | 3.0μg | 1.9μg | 2.3μg |
ビタミンE | 0.6mg | 1.6mg | 1.6mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 0 |
ビタミンB2 | 0.11mg | 0.34mg | 0.07mg |
ビタミンC | 3mg | 5mg | 10mg |
DHA | 290mg | 520mg | 330mg |
EPA(IPA) | 120mg | 170mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000以上 | – | 2600以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。
食べ合わせによる相乗効果
ヒラメ+山芋:消化吸収、疲労回復
ヒラメ+ホタテ:美肌効果、食欲増進
ヒラメ+ニンジン:動脈硬化予防
ヒラメの特徴
冬場の昼間には海底を徘徊して餌の小魚を食べているので、身が締まり脂が乗って美味しさが最高になるため、「寒ビラメ」と称され、その身はフグに似た味がします。
天然ものの裏は真っ白ですが、養殖ものはパピロームと呼ばれる黒い部分がまざりまだらになっています。
目の位置について
ヒラメの目は左側についており、表側が左で裏側が右になります。
幼魚の時は普通の魚のようですが、成長に伴い右目が上に移動します。体長13~14cmほどで完全に右目が左側に移動します。
ヒラメが海底にすみ、両目が表面に出ていたほうが有利なために起こった変化といわれています。
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