注目の成分
カリウム、カルシウム、ビタミンB12
シシャモ(柳葉魚)に期待される効能
高血圧予防、骨粗しょう症予防、ガン予防
丸ごと食べて骨まで元気になるシシャモ
シシャモは骨ごと食べるので、カルシウムを多く摂取でき、骨粗しょう症の予防や、歯や骨を丈夫にするのに役立ちます。
血圧を安定させ、高血圧対策に有効なカリウムも含まれています。
カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善にも効果があります。
神経系の機能維持に働き、睡眠障害やアルツハイマー病、動脈硬化の発症予防などにも関連があるとされるビタミンB12も豊富に含まれています。
DHA、EPAに期待される効果
シシャモに含まれる優れた脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。
動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。
EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じような働きをすることで知られています。
EPAには血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。
キュウリオ科 シシャモの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
生干し 生 | 生干し 焼き | |
食物繊維 | 0 | 0 |
カリウム | 380mg | 400mg |
カルシウム | 330mg | 360mg |
βカロテン | 6μg | 11μg |
レチノール | 100μg | 76μg |
ビタミンD | 0.6μg | 0.6μg |
ビタミンE | 0.8mg | 1.1mg |
ビタミンK | 1μg | 1μg |
ビタミンB2 | 0.25mg | 0.29mg |
ビタミンB12 | 7.5μg | 8.7μg |
ビタミンC | 1mg | 1mg |
DHA | 550mg | 530mg |
EPA(IPA) | 670mg | 650mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000mg以上 | – | 2600mg以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンB12 | 2.4μg | – | 2.4μg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
食べ合わせによる相乗効果
シシャモ+チンゲンサイ:高血圧予防、骨粗しょう症予防
シシャモやあチンゲンサイに含まれるカリウムには血圧低下作用があり、カルシウムには骨を丈夫にするので、高血圧や骨粗しょう症の予防につながります。
調理のコツ
シシャモは皮がやわらかく、グリルや魚焼き器で焼くのはとても難しいので、フッ素加工やテフロン加工のフライパンで油を引かずに焼くのときれいに焼けます。
これらのフライパンがない場合はクッキングシートをフライパンに敷き、中火でサッと焼いても皮を破らずに上手に焼くことができます。
シシャモ(柳葉魚)の語源
アイヌの伝説では、サケが獲れなくて困っていた時にアイヌのアインシモリがカムイ(神)に祈りをささげたところ、柳の葉が落ちて魚になった、これがシシャモであったとされます。
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