注目の成分
DHA、EPA、タウリン、カルシウム、オレイン酸
イワシ(鰯)の成分に期待できる効能
ガン予防、骨粗鬆症予防、認知症予防、動脈硬化予防、イライラ解消、美肌効果、成人病予防
学習能力を高めて集中力を向上させるイワシ
イワシには、血中のコレステロールを下げるタウリンや、皮膚や粘膜の健康を保ち、風邪予防に役立つビタミンB2も豊富に含まれています。
老化予防成分のレチノールや核酸、脳神経の働きを高めるナイアシン、アドレナリンの原料になるチロシンなども含まれるので、健康増進及び病気や老化予防効果に期待できます。
骨にはカルシウムが多く含まれ、カルシウムの吸収を20倍程アップさせるビタミンDも多く含まれている為、骨粗鬆症予防や精神の安定効果が抜群で、つみれや煮物など骨ごと食べられる料理だと効率よくカルシウムを摂取する事ができます。
カルシウムには集中力を養い、精神の安定に役立つので学習能力を向上させるのにイワシは最適です。
大人が食べれば、生活習慣病予防になり、子供が食べると成長促進に期待できます。
イワシのガン抑制効果
イワシなどの青魚などに含まれる優れた脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。
脂肪酸から体内でつくられるプロスタグランディンE2は炎症やガンを発生させてガンを促進します。DHAはプロスタグランディンE2を合成する酵素を抑えて、ガンを予防しアレルギー疾患も抑える効果に期待されています。
動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。
EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じような働きをすることで知られています。
EPAには血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。
レチノールは、皮膚や粘膜を丈夫にし、眼精疲労を緩和して、免疫力の向上や抗ガン効果に期待できます。
ニシン科 イワシ(鰯)の栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
「潤鰯=ウルメイワシ」・「片口鰯=カタクチイワシ」・「真鰯=マイワシ」
潤鰯 丸干し | 片口鰯 煮干し | 真鰯 焼き | |
食物繊維 | 0 | 0 | 0 |
カリウム | 820mg | 1200mg | 350mg |
カルシウム | 570mg | 2200mg | 98mg |
βカロテン | 0 | 0 | 0 |
レチノール | 0 | Tr | 8μg |
ビタミンD | 8.0μg | 18.0μg | 14.4μg |
ビタミンE | 0.1mg | 1.1mg | 1.9mg |
ビタミンK | Tr | 0 | Tr |
ビタミンB2 | 0.43mg | 0.10mg | 0.43mg |
ビタミンC | Tr | 0 | 0 |
DHA | 620mg | 320mg | 980mg |
EPA(IPA) | 340mg | 260mg | 790mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。
日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)
30歳~49歳 男性 | 30歳~49歳 女性 | |||
推奨量 | 耐用上限量 | 推奨量 | 耐用上限量 | |
食物繊維 | 20g以上 | – | 18g以上 | – |
カリウム | 3000以上 | – | 2600以上 | – |
カルシウム | 650mg | 2500mg | 650mg | 2500mg |
ビタミンA | 900μg | 2700μg | 700μg | 2700μg |
ビタミンD | 5.5μg | 100μg | 5.5μg | 100μg |
ビタミンE | 6.5mg | 900mg | 6.0mg | 900mg |
ビタミンK | 150μg | – | 150μg | – |
ビタミンB2 | 1.6mg | – | 1.2mg | – |
ビタミンC | 100mg | – | 100mg | – |
ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。
DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。
食べ合わせによる相乗効果
イワシ+トマト:動脈硬化予防、疲労回復
イワシ+シメジ:骨粗鬆症予防
イワシ+ネギ:血栓の予防
イワシ+アーモンド:精神安定、老化防止
イワシの種類
イワシは昭和63年のピーク時から年々漁獲量が減少し、近年ではピーク時の10分の1までに落ち込んでいます。その為、今ではアメリカからカルフォルニアマイワシを輸入しており、加工品などに利用されているようです。
マイワシ(真鰯)
美味しい時期は9月~10月で、別名イワシ、ナナツボシ、ヒラゴなどで呼ばれています。
体側に7つ前後の黒い星があり、傷みやすい魚です。梅雨から秋にかけてのイワシはより脂がのっておいしいそうです。稚魚はシラスなどに。
ウルメイワシ(潤鰯)
美味しい時期じゃ2月~5月で、別名ウルメ、ノドイワシ、ドンボ、ダルマイワシなどで呼ばれています。
透明な脂肪の膜で覆われた大きな目が名前の由来で、脂肪分が少なく鮮度が落ちやすいので、丸干しなどの干物に向いています。
カタクチイワシ(片口鰯)
イワシの一種ですがカタクチイワシ科で別名ヒコイワシ、セグロイワシなどで呼ばれています。
口が大きいわりに、下あごが極端に小さい事が名前の由来で、稚魚のときは、しらす、ちりめんとなり、大きくなると煮干しに加工されます。
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