生活習慣病や細胞のガン化を防ぐ免疫力アップに効果的なウナギ(鰻)

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注目の成分

ビタミンA、ビタミンB2、DHA、EPA

ウナギに期待される効能

ガン予防、夏バテ・視力低下予防、美肌効果、血栓予防、動脈硬化予防、胃腸の働き強化

天然のものの美味しい時期は9月~12月です。

滋養強壮作用が高く老化防止に効果的なウナギ

ウナギには、内臓や皮膚、眼、粘膜などを強化し、免疫力を旺盛にしてくれるビタミンAを豊富にふくまれています。

疲労回復に欠かせないビタミンB1には、ご飯を効率よくエネルギーに変えてくれるので、うな丼はスタミナ回復に効果的な一品です。

美肌作りに必要なコラーゲンや血液をサラサラにして心筋梗塞や脳血栓を防ぐEPAや脳の働きを高めるDHAなども豊富に含まれています。

ウナギの肝臓や内臓などのキモには、ビタミンAがウナギの肉の部分の2倍以上も含まれています。

ウナギの体表のヌルヌルしているムコプロテインというタンパク質は、胃腸の粘膜を保護し、消化・吸収を助ける効果に期待できます。

肝と腎の働きを高めて気と血を補う作用があり、平安時代から滋養強壮食として食べられてきました。

 

ウナギに期待されるガン予防効果

魚などに含まれる優れた脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)には、ガン、脳卒中、心筋梗塞、アレルギー疾患の予防に効果があると考えられています。

動物実験では、DHAには大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンを抑制する効果があることが確認されています。

EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じような働きをすることで知られています。

EPAには血液中の脂質の濃度を下げて血液を流れやすくしたり、脳を活性化させたりします。動脈硬化を抑制するので、免疫力を高め、ガン予防にも期待されています。

DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸の一種は体内でつくることができないので、魚の脂肪分から摂取するのが効率的です。

レチノールは、皮膚や粘膜を丈夫にし、眼精疲労を緩和して、免疫力の向上や抗ガン効果に期待できます。

 

ウナギ科 ウナギ(鰻)の栄養成分

可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照

鰻 養殖 生 鰻 きも 生 鰻 かば焼
食物繊維 0 0 0
カリウム 230mg 200mg 300mg
カルシウム 130mg 19mg 150mg
βカロテン 1μg 0 0
レチノール 2400μg 4400μg 1500μg
ビタミンD 18.0μg 3.0μg 19.0μg
ビタミンE 7.5mg 3.9mg 5.0mg
ビタミンK 0 17μg 0
ビタミンB2 0.48mg 0.75mg 0.74mg
ビタミンC 2mg 2mg Tr
DHA 1100mg 470mg 1300mg
EPA(IPA) 580mg 150mg 750mg

単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。

Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。

IPA(イコサペンタエン酸)はエイコサペンタエン酸とも呼ばれ、EPAの略称が用いられます。

ウナギに含まれるビタミンA(レチノール)は、ほぼ全量が吸収されるほど吸収率が高いのが魅力です。

日本人の1日に必要な食事での摂取基準量(2015年版)

30歳~49歳 男性 30歳~49歳 女性
推奨量 耐用上限量 推奨量 耐用上限量
食物繊維 20g以上 18g以上
カリウム 3000以上 2600以上
カルシウム 650mg 2500mg 650mg 2500mg
ビタミンA 900μg 2700μg 700μg 2700μg
ビタミンD 5.5μg 100μg 5.5μg 100μg
ビタミンE 6.5mg 900mg 6.0mg 900mg
ビタミンK 150μg 150μg
ビタミンB2 1.6mg 1.2mg
ビタミンC 100mg 100mg

ビタミンAはβカロテン+αカロテン+レチノールの総量になります。耐用上限量は野菜などの食材で摂取する場合は問題ないですが、サプリメントなどで摂取した場合に悪影響が発生する可能性のある数値になります。

DHA・EPAの理想的な摂取量は、1日1g以上摂取することが望ましいとされます。

疲労回復に効果があるビタミンB群や、代謝をよくする効果もあるので、虚弱体質のお子さんには最適です。

 

食べ合わせによる相乗効果

ウナギ+小松菜:風邪予防

ウナギ+山芋:疲労回復

ウナギ+卵:老化防止

ウナギ+米:滋養強壮

ウナギ+山椒:抗酸化作用向上、消化促進

 

ウナギが苦手な方の食べ方

脂肪分や独特の臭みが苦手な方は山椒を添える事で解決できる可能性があります。

辛みに属する山椒は、ウナギの脂肪の酸化を抑制して防腐・殺菌効果に役立ち、臭みを消し、消化を促進する働きがあります。

肝は消化が良くないので、病人や子供、胃腸が弱い人は控えたほうがよさそうです。

 

 

 

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