パイナップルの注目成分
クエン酸、ビタミンC、ビタミンB1、ブロメリン
パイナップルに含まれる成分に期待される効能
疲労回復効果、肌荒れ解消、消化促進効果、便秘予防、食欲増進
パイナップルに期待できる抗酸化作用
ビタミンCとクエン酸の相乗効果で、疲労回復やガン予防に期待ができます。
クエン酸は体内で吸収されにくいミネラルを包み込み、水に溶けやすくして腸管での吸収を促して活性酸素を防ぎ老化防止の効果も期待できます。
熱中症予防に役立つパイナップル
酸味のもとであるクエン酸には、胃液の分泌を促して消化を助け、食べすぎによる消化不良や便秘の改善に期待ができます。
タンパク質分解酵素であるブロメリンを含み、胃液の腸内の腐敗物を分解する作用をもつので、クエン酸とともに胃腸の健康に効果的です。
ほかにも、肺や気管支の痰を分解する働きがあり、風邪や気管支炎にも有効です。
ビタミンB1には、疲労回復や夏バテ解消効果に期待できます。
体内にこもった余分な熱を取るので熱中症予防に役立ち、暑さが体にたまって起こるイライラやめまい、頭痛、のどの渇きを解消します。
アナナス科アナナス属 パイナップルの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
パイナップル 生 | パイナップル 缶詰 | 1日の食事で必要な推奨量 | ||
男性30~49歳 | 女性30~49歳 | |||
食物繊維 | 1.5g | 0.5g | 20g以上 | 18g以上 |
カリウム | 150mg | 120mg | 3000mg以上 | 2600mg以上 |
カルシウム | 10mg | 7mg | 650mg | 650mg |
βカロテン | 30μg | 12μg | 900μg | 700μg |
レチノール | 3μg | 1μg | ||
ビタミンD | 0 | 0 | 5.5μg | 5.5μg |
ビタミンE | Tr | 0 | 6.5mg | 6.0mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 150μg | 150μg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 0.01mg | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | 0 | 0 | 2.4μg | 2.4μg |
葉酸 | 11μg | 7μg | 240μg | 240μg |
ビタミンC | 27mg | 7mg | 100mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
保存方法
カットしたものはラップをしてポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存します。
葉を平らにカットして逆さまに立てておくと、甘みが全体に行き渡り食べごろが早まります。
食べごろの基準
全体が黄色くなり、強烈な甘い香りがしてくると食べごろです。
お尻のほうから熟していくので、下のほうから順番に甘くなっています。
食べあわせによる相乗効果
パイナップル+アスパラガス:ガン予防、美肌作り、貧血予防
パイナップル+鶏肉:夏バテ予防、肉の消化促進、疲労回復
パイナップル+スイカ:夏バテ予防、のどの渇き改善
パイナップル+キウイフルーツ:美肌作り、疲労回復効果
パイナップル+大根:老化防止、美肌作り
パイナップル+カシューナッツ:血行促進、建脳効果、高血圧予防
パイナップル+きゅうり+ゴマ:便秘解消
タンパク質分解酵素であるブロメリンには肉を柔らかくする効果があり肉料理の下ごしらえに使用されています。又、熱に弱く60℃以上に加熱すると効果が失われます。
注意事項
体内の熱を冷ます作用があるので、冷えがある人は食べ過ぎに注意が必要です。
牛乳と合わせると、生のパイナップルに含まれるタンパク質分解酵素が、牛乳に含まれるタンパク質を苦味のある成分に分解してしまいます。
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