注目の成分
カリウム、ビタミンC、葉酸、アントシアニン
イチゴに期待される作用
美肌効果、風邪予防、動脈硬化予防
大腸ガンの予防や強力な抗酸化成分が含まれているイチゴ
赤い色に含まれるポリフェノールの一種アントシアニンは抗酸化力が強く、発ガン物質の生成を抑えます。又、肝機能の強化や視力低下を防ぐ働きが期待されています。
豊富に含まれているビタミンCには、免疫力を高めて解毒作用も期待でき、強い抗酸化作用で活性酸素を無害化してくれます。
水溶性食物繊維の一種のペクチンは腸内の善玉菌を増やして便通をよくして大腸ガンの予防が期待できます。
美肌効果や風邪予防に役立つイチゴ
イチゴに含まれているキシリトールは糖の一種ですが、虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖や働きを抑えたり、睡液中のカルシウムと結合して歯からカルシウムが抜けるのを防ぐ効果があります。
葉酸に加え食物繊維のペクチンも多く含まれているので風邪予防に役立ち、ほどよい酸味が唾液の分泌を促し、のどの痛みを伴う発熱や空咳を和らげてくれます。
血と体液を養いながら熱を取る働きがあるので、血液中のコレステロール値を下げて、動脈硬化や高血圧を予防・改善する効果が期待できます。
カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にして、生活習慣病や高血圧の予防、むくみ解消効果に役立ちます。
糖分とともにクエン酸、リンゴ酸などの有機物も含まれているので、食前に食べれば胃液の分泌が増し食欲増進効果に期待できます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促してシワを予防し、メラニンの生成を抑えてシミを予防する働きがあるので、肌をきれいにする美容効果に役立ちます。
バラ科イチゴ属 イチゴの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
イチゴ 生 | 1日の食事で必要な推奨量 | ||
男性30~49歳 | 女性30~49歳 | ||
食物繊維 | 1.4g | 20g以上 | 18g以上 |
カリウム | 170mg | 3000mg以上 | 2600mg以上 |
カルシウム | 17mg | 650mg | 650mg |
βカロテン | 18μg | 900μg | 700μg |
レチノール | 1μg | ||
ビタミンD | 0 | 5.5μg | 5.5μg |
ビタミンE | 0.4mg | 6.5mg | 6.0mg |
ビタミンK | 0 | 150μg | 150μg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | 0 | 2.4μg | 2.4μg |
葉酸 | 90μg | 240μg | 240μg |
ビタミンC | 62mg | 100mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
Tr:含まれている量が最小記載量に達していない事を示します。
イチゴの表面のツブツブがイチゴの果実の部分になります。
果実の先端から熟していきますので、ヘタ部分よりも先端部分のほうが甘くなっています。
保存方法
冷蔵庫の野菜室で保存します。
食べ合わせによる相乗効果
イチゴ+バナナ:便秘解消
イチゴ+焼酎:高血圧予防
イチゴの表面の不純物を取り除いて美味しく食べる方法
日本で使用されている農薬は、一定の安全基準を満たしていますが、害が全く無いというわけではなく、中には発ガン性が指摘されているものもあるようです。
又、ダイオキシンは、塩素・水素・炭素・酸素からなり、これらの元素が入ったゴミを燃やす事で発生し、大気を汚染したダイオキシンには、発ガン性の危険があり食物に付着して、それを食べる事で人体に影響が出ると言われています。
イチゴは病害虫に弱い為に農薬の使用が多く、表面がデコボコしている為に農薬やダイオキシンが残留しやすい果物です。
まず、流水に5分ほど浸けておきます。その後、ザルに入れたまま5回ほどふり洗いします。こうして表面の農薬やダイオキシンを減らします。
ヘタは洗ってから取るようにします。洗う前に取ってしまうと、水に溶けだした農薬やダイオキシンがそこからイチゴのなかに浸透するほか、水っぽくなりビタミンCも流出してしまいます。
イチゴを洗うときに一つまみの塩を入れるとよいと以前はいわれていましたが、塩を使用する事によって、表面に付いていた農薬やダイオキシンが果肉内部にまで浸透させてしまう可能性があるので、真水で洗うのがベストだと言われています。
注意事項
イチゴは体を冷やす働きがあるので胃腸の弱い方は、大量に食べるとお腹をこわす事があるので注意しましょう。
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