注目の成分
カリウム、βグルカン、マグネシウム、カルシウム、ビタミンD
木耳(キクラゲ)に期待される効能
動脈硬化予防、免疫力向上、生活習慣病、貧血改善
血液を浄化して免疫力を向上するキクラゲ
キクラゲは成分の約60%が炭水化物で、ビタミンやミネラル、鉄分が豊富に含まれています。
カルシウムはキノコ類の中ではもっとも多く含まれており、カルシウムの吸収を助けるビタミンDとの相乗効果で、骨や歯を丈夫にするほか、貧血やめまい、高血圧、動脈硬化の予防に期待できます。
βグルカンなどの食物繊維を豊富に含んでおり、抗ガン作用や免疫力の向上、便秘改善、生活習慣病の予防に役立ちます。
血の余分な熱を鎮め、浄化し、滞りを改善するので、血便や痔などの出血性疾患に薬効を発揮して、血を補う効果もあるので貧血改善に効果的です。
黒いキクラゲと白いキクラゲの効能の違い
黒キクラゲよりも白キクラゲのほうが薬効が高くなっています。
黒キクラゲ
黒いキクラゲは古くから滋養強壮や老化防止に役立つ「不老長寿」の妙薬とされており、薬膳では血液に栄養を与える食材として用いられています。
血の病を鎮める薬効に優れ、鼻血や貧血、痔などの出血に効果があるとされ、女性の子宮に関係する病気を改善する働きにも期待されます。
ゼラチン質は粘膜の働きを高めて胃腸を丈夫にして美肌づくりに役立ちます。
白キクラゲ
昔から不老長寿の薬として珍重されて、優れた滋養強壮に期待できます。
白いキクラゲは肌を潤す美肌効果や便秘、下痢を改善する整腸作用に役立ちます。
免疫力を高めるミネラルが豊富で、ガンや老化防止に役立ちます。
木耳(キクラゲ)の栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
キクラゲ ゆで | 白キクラゲ ゆで | 1日の食事で必要な推奨量 | ||
男性30~49歳 | 女性30~49歳 | |||
食物繊維 | 5.2g | 6.4g | 20g以上 | 18g以上 |
カリウム | 37mg | 79mg | 3000mg以上 | 2600mg以上 |
カルシウム | 25mg | 27mg | 650mg | 650mg |
βカロテン | 0 | 0 | 900μg | 700μg |
レチノール | 0 | 0 | ||
ビタミンD | 8.8μg | 1.2μg | 5.5μg | 5.5μg |
ビタミンE | 0 | 0 | 6.5mg | 6.0mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 150μg | 150μg |
ビタミンB2 | 0.06mg | 0.05mg | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | 0 | 0 | 2.4μg | 2.4μg |
葉酸 | 2μg | 1μg | 240μg | 240μg |
ビタミンC | 0 | 0 | 100mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
保存方法
生はラップに包んで冷蔵保存します。
乾燥品は密閉容器に入れて冷暗所で保存します。
食べ合わせによる相乗効果
キクラゲ+イカ:ほてり解消
キクラゲ+なつめ:貧血予防
キクラゲ+厚揚げ:高血圧予防
白キクラゲ+鶏肉:美肌づくり
白キクラゲ+梨+ハチミツ:更年期障害改善
注意事項
生のキクラゲを食べると皮膚炎やかゆみを起こす人もいるので、加熱調理されたものを食べましょう。
乾燥品をもどして空気に触れると酸化が始まるので、食べる分量のみもどして調理しましょう。
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