注目の成分
アミロペクチン、ギャバ、タンパク質
もち米に期待される作用
疲労回復、冷え性改善
おいしい時期は8月~11月です。
温め効果が高く精をつける食材のもち米
体力を回復して元気の源になる食材で、昔から病中病後の体力の回復を促したり、母乳の出をよくするために利用されてきました。
胃を温めて消化吸収を高める作用があるので、慢性疲労や冷え性、冷えからくる下痢の改善に効果的で、汗かきや頻尿(ひんにょう)を緩和する作用も期待できます。
栄養成分は米とほとんど同じですが、デンプン質のアミロペクチンというねばり成分が多いため、熱を加えると強いねばりけが出るのが特徴です。
もち米は穀物の中でもとくに体を温める作用が強く、胃腸の働きを活性化してくれます。
もち米の栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
精白米 もち米 | 男性 30歳~49歳 | |
推奨量 | ||
エネルギー | 359kcal | ※約2650kcal |
タンパク質 | 6.4g | 60g |
食物繊維 | 0.5g | 20g以上 |
カリウム | 97mg | 3000mg以上 |
カルシウム | 5mg | 650mg |
ビタミンA | 0 | 900μg |
ビタミンD | 0 | 5.5μg |
ビタミンE | 0.2mg | 6.5mg |
ビタミンK | 0 | 150μg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 1.6mg |
ビタミンB12 | 0 | 2.4μg |
ビタミンC | 0 | 100mg |
※エネルギー推奨必要量は、体型により変化します。
お祝いの席で、もち米を使った赤飯やもちがふるまわれるのは、労をねぎらい、生命エネルギーである気を補って精をつけるためだといわれています。
食べ合わせによる相乗効果
もち米+艾葉(がいよう):冷え性改善・食欲増進
もち米+やまのいも:疲労回復
もち米+大根:胃の働きの援助
保存方法
直射日光を避けて涼しい場所で保存します。
保存容器の中に赤とうがらしを3本ほど入れておくと防虫対策として役立ちます。
注意事項
のぼせや便秘、吹き出物がある人は、温性の強いもち米を食べる事で、体に余分な熱を帯びたり、精がつきすぎて、できものが大きくなったり進行を早めてしまうので、食べ過ぎに注意が必要です。
ねばりが強く消化吸収が遅い食材なので、子供や老人も食べ過ぎないように気を付けましょう。
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