注目の成分
カリウム、リン、炭水化物
クワイ(慈姑)に期待される効能
利尿作用、むくみ緩和
美味しい時期は11月~1月です。
むくみや腫れを緩和する慈姑(クワイ)
クワイは肺の粘膜に潤いを与え、咳を止めたり、のどの炎症を抑える効果があります。
又、利尿作用があり体のむくみや腫れを改善します。
カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があります。
豊富に含まれているリンは、カルシウムと結合して骨格を形成します。脂質と結合したリン脂質は細胞膜の主成分で、リン脂質が分解されてできる脂肪酸は神経伝達に重要な成分です。
炭水化物のほか、タンパク質やミネラル分も豊富に含んでいます。
オモダカ科オモダカ属 クワイの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
くわい 生 | くわい ゆで | |
食物繊維 | 2.4g | 2.8g |
カリウム | 600mg | 550mg |
カルシウム | 5mg | 5mg |
βカロテン | 0 | 0 |
ビタミンD | 0 | 0 |
ビタミンE | 3.0mg | 3.1mg |
ビタミンK | 1μg | 1μg |
ビタミンB2 | 0.07mg | 0.06mg |
ビタミンC | 2mg | 0 |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
江戸時代の頃には、さかんに栽培されていたようです。
力のつく縁起物の野菜の慈姑(クワイ)
その姿から「芽が出る」という縁起物として、おせち料理には欠かせない食材です。
もとは、中国で野生種から改良されたものといわれています。
含め煮が一般的ですが、小ぶりのものは素揚げにしたり、クリーム煮にしたりします。
食べ合わせによる相乗効果
クワイ+ゆりね:咳止め
クワイ+ハマグリ:利尿作用、むくみ解消
保存方法
ラップで密封して冷蔵庫の野菜室で保存します。
下準備方法
芽は落とさず、適当な長さに切ります。その後、底の部分を薄く切り、立つように土台を作ってから、下から上に皮をむいていきます。
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