イチジクに含まれる栄養成分に期待できる効能
大腸ガン予防、動脈硬化予防、便秘解消、消化促進
注目の成分
カリウム、ペクチン、アントシアニン、フィシン
イチジクに期待できるガン予防効果
イチジクにはカリウムが多く含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促し、ミネラルバランスを正常にしてがん化の予防や改善に効果があります。
食物繊維の一種のペクチンには便通を改善して、腸内環境を整える働きがあるため、大腸ガンの予防に効果的です。
赤い果実の色は抗酸化物質ポリフェノールの一種のアントシアニンで、ガン抑制効果に期待できます。
お腹を整える成分満載のイチジク
アントシアニンには動脈硬化予防の働きも期待でき、タンパク質分解酵素であるフィシンが含まれているので、食後に食べれば消化が助けられます。
糖尿病、高血圧、脂質異常症の予防にも効果が期待できます。
体の余分な熱を冷まし肺を潤して、のどの腫れや空咳を癒す働きがあります。
むくみや老廃物の代謝を促す作用もあり、ペクチンなどの食物繊維により自然の便秘薬として便秘解消の効果に期待できます。
クワ科イチジク属 イチジクの栄養成分
可食部100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照
イチジク 生 | イチジク 乾 | 1日の食事で必要な推奨量 | ||
男性30~49歳 | 女性30~49歳 | |||
食物繊維 | 1.9g | 10.7g | 20g以上 | 18g以上 |
カリウム | 170mg | 840mg | 3000mg以上 | 2600mg以上 |
カルシウム | 26mg | 190mg | 650mg | 650mg |
βカロテン | 18μg | 46μg | 900μg | 700μg |
レチノール | 1μg | 4μg | ||
ビタミンD | 0 | 0 | 5.5μg | 5.5μg |
ビタミンE | 0.4mg | 0.6mg | 6.5mg | 6.0mg |
ビタミンK | 0 | 0 | 150μg | 150μg |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.06mg | 1.6mg | 1.2mg |
ビタミンB12 | 0 | 0 | 2.4μg | 2.4μg |
葉酸 | 22μg | 10μg | 240μg | 240μg |
ビタミンC | 2mg | 0 | 100mg | 100mg |
単位:μg(マイクログラム)とは、
1g=1000mg=1000000μg
1μg=0.001mgになります。
保存方法
ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
食べ合わせによる相乗効果
イチジク+鶏肉:高血圧予防
イチジク+バナナ:消化促進
イチジク+くるみ:便秘解消
イチジク+クレソン:咳止め
イチジク+梨:解熱作用、のどの痛み緩和
イチジク+ゴマ:デトックス効果
民間療法
イチジクの葉や茎の切り口から出る白い液には、タンパク質を分解する作用のある酵素のフィシンが含まれています。
その為、昔の人はこれを、痔、水虫、イボ取りの外用薬として利用していました。
人類が食べた最古のフルーツのひとつのイチジク
アラビア半島あたりが原産といわれ、古代エジプトの壁画にも描かれています。
プチプチの食感とやさしい甘さが特徴で聖書にも登場し、古くから薬効の高さが知られていました。
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